ソニーのパーソナルコンテンツステーション

ヨドバシでX-M1を見てたら、隣でソニーの部隊がパーソナルコンテンツステーションLLS-201を宣伝していた。
LLS-201は下記のようなものだそうだ。

近距離無線通信のNFCに対応するスマートフォンタブレット端末をかざすことで、端末内の静止画・動画をワンタッチで取り込めるというネットワークストレージ端末。IEEE802.11 a/b/g/n(2.4GHz/5GHz)のインフラストラクチャモード、APモードに対応し、無線LAN対応の同社デジタルカメラからのワイヤレス転送も行なえる。
 最大2.1A給電対応のUSB 2.0端子や、SDメモリーカード/メモリースティックデュオ対応カードスロットからの転送も可能。2回目以降の取り込み時は差分のみ保存するという。
 1TBのHDDを搭載。HDMI出力端子を備える。無線LAN接続したスマートフォンタブレット端末から専用アプリ「PCS Manager」を利用し、本体操作、保存コンテンツの一括管理、ワイヤレス閲覧を行なえる。

http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20130121_584309.html

こういう系統は過去パナソニックのDMR-HRT300-Sってやつを買って落胆した経緯がある。このLLS-201は写真を一覧から選ぶところはスマホ側のアプリであるPCS Managerってところに任せていて、本体は写真と簡単な情報の表示だけを行うようにすることで、本体がどれだけしょぼくてもなにやら許せる感じの設計方針になっていた。


そうすると結局PCS Managerのほうがどれだけ高機能かで判断されるところなんだけど、あまり高機能ではなさそうでした。写真の(テレビでの)拡大表示はできないし、レタッチなどもっとできない感じだったし、写真を撮ったカメラの機種を表示することもできなかった。EXIFの情報の一部は表示されるけどもカメラ名が表示されないのではHRT300と五十歩百歩のような気がした。このステーションに溜めた写真をPCで取り出したい場合にはDLNA経由か、SDエキスポートしかないらしく、それもHRT300と同じなんじゃないかと思った。動画データについてHRT300はいろいろダメだったがこちらはそれよりはマシそうとは言え店員に聞いた範囲では「どういう形式をサポートしているかはよくわかりません」といった回答で、実際にいろんなデータで試してみないとわからない感じ。フォトストレージ的なものは欲しいと思うんだけど実際に製品として世の中に出すのは難しい。こういうのは継続的にバージョンアップしていくことが重要であるから最初がダメだったからっていってあきらめるような体制じゃなく長期的に取り組んでほしい。


それにしても闇雲に取り込んだ写真を失敗したやつも成功したやつも10枚連写したやつもごちゃまぜにして全部スライドショーするっていう機能は一体どこに需要があるんだろう。1日10〜40枚くらいを撮った想定のストレージ内容を見せられて、「これで簡単にその日の写真全部がスライドショーで見れます」って説明されたんだけどいまいち実使用シーンがピンとこない。ライトユーザ向けならスマホのコーナーで展示するべきでX-M1の隣でやるのは間違いなんじゃないかなあ。