BLEを使った見守りサービスとかについて

子供にBeacon、地域のみんなのスマホが見守る「キンセイ」
こういうのあるんですね。

  • 僕の持っているAndroid端末のほとんどが未対応って出てきたのでBLEアドバタイズを使うソリューションなんですね。
  • 1台3000円〜4000円ってことだけど、正直BLEアドバタイズ出すだけならfitbit zipのほうが万歩計もついてて便利なような気がするんです。
  • サポーターとすれ違ったら、っていうけどそんなに偶然すれ違えるところまでサポーターの数を増やすのって難しいと思うんです。iOSなら電池消費せずにBeaconを検知できるのかもしれないけどAndroidだとアプリが自発的に動いてBeaconをサーチしないといけないはずで、電池めっちゃ消耗すると思うんです(徒歩ですれ違ったレベルで検出できるようにしようとすると15秒に1回くらいはサーチしないとダメな気がする)。なのでそのデメリットを負ってまでサポーターになってくれる人がそんなに居ると思えないです。
  • BLEアドバタイズでトラッキングできちゃうので怖くないですか?


まあそんな感じで、でも実際アプリはどんな感じかな?って思ってダウンロードしてみたらログイン前に利用規約への同意しろとのことだったのだが、アプリから個人情報へのリンクをタップすると https://picro.jp/pages/general/rules/ のページが表示された。

『PiCRO』『Sports Manager』及び『Kinder Manager』は、株式会社HAMOLO(以下「当社」といいます)が運営機関となり、利用者のために、ウェブサイト上に写真を保存し、写真を使用して日記を書いたり、子供の成長記録をつけたり、WEBアルバムを作成したりする等の様々なサービスを、提供しています(以下「基本サービス」といいます)。

いきなり主語述語の対応がよくわからなくなる文から始まっており不安になる。「基本サービス」が何を表すのかも全く曖昧である。そもそも僕は「キンセイ」というサービスを使いたいのであってPiCROもSports ManagerもKinder Managerも知ったことじゃないのである。

当社は、基本サービスに関連した、アルバム、ポストカード、カレンダー等のオリジナル・グッズの購入及びオンライン上でのプリント注文等のサービス(以下「付加サービス」といいます。また、基本サービスと付加サービスを併せて「本サービス」といいます)

はいはい。素直に読めば、「キンセイ」は本サービスには含まれないことは明らかですね。

利用者は本サービスの利用をもって、本規約等に同意したものとします。

「キンセイ」を使ってる人は本規約に同意しなくていいですよね?
つまりサポーターになってる人は個人情報を保護する義務とかはなんにもないし出会い目的に使ってもOKだってことだ。


もう面倒だからまとめると、こいつら、いい加減すぎるんじゃね? ってこと。ちゃんとまともな技術者にカネ払えよ。


(追記)
あとでもう一度記事を見返したら、今後の展開っぽいところで、

HAMALOが提供する顧客管理システム「PiCRO」のアプリに「キンセイ」の機能が組み込まれる。

とあったので、運営側としてはPiCROとこのキンセイのソリューションがごっちゃになってて、PiCROから規約の文面を変更せずにキンセイ単体のアプリにも表示しちゃいましたってことなんだと思うけど、まあ事情が推測できるだけに「そこはちゃんとしとけよ」と思う。こういうソリューションで難しいのは「情報を正しく取り扱うところ」と、「端末の電池持ち」と、「無駄に通信される不安」くらいなんだからさ。