Windows RTが売れてないという話について

 Microsoftの「Surface」シリーズのタブレットはOSにWindows RTを採用し、NVIDIATegraプロセッサを搭載しているが、2012年10月にリリースされて以来、まだユーザーの関心を引き付けられずにいる。

 「Windows RTにはがっかりしている。もっと売れると思っていた。誰もがそう期待していた」とフアン氏。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1303/21/news082.html

そりゃいくらなんでも同じかもっといい性能で、かつ互換性の懸念のないATOMタブレットが隣に売ってたら、ちょっと安かったりするくらいでは誰もTegra3なんて買わないよ。


Microsoftがキモ入りでやってるんだから、互換性も大丈夫だろ、ということも言われるかもしれないが、、ことモバイルデバイスという点においてはMicrosoftはPocket PCやTablet PCにはじまりZUNEやKINやWindows Phone 7など、ことごとくユーザの期待を裏切ってきたようなところもあって、余計に信用できない。


あとやっぱりNVIDIAという会社のキャラとしてはグラフィックが強くないとダメだと思う。NVIDIAのモバイル向けチップのグラフィック性能にはみんな期待していたはずだが、実際に出てきたTegra2は同時期に存在していたTIのOMAPに負けていたし、Tegra3はQualcommのMSM8960とどっこいどっこいレベルだった(さらにいまではもう次のAPQ8064が出ておりそれはTegra3より2倍くらい速い感じだ)。タブレットとしてBig/Littleとかで消費電力を減らすことは大事かもしれないけど、AppleQualcommIntelが勝負する気をなくすくらい電力大食いだけどグラフィックは凄くてゲームばりばりできるぜ、みたいなのほうが、みんながNVIDIAのチップに求めていることなのではないかという気がするしATOMとの差別化的には魅力的な気がする。iPad対抗のリファレンスには成り得ないと思うけど。