CHUWI minibook Xを買おうかどうか悩んでいる

2014年くらいからATOMを搭載しためちゃくちゃ安いWindows8 tabletを中国のメーカーが作り始めた。そこで目立っていたのがCHUWIi, TECLASTの2社だった。過去の自分の記事を検索すると下記のように2016年にHI8 PROというタブレットを買おうかどうか悩んでいたようだ。

CHUWI HI8 PROの購入に踏み切れない - naoya2kの日記

もうあれから6年も経ったのかと思うと愕然とするが、CHUWIもTECLASTもまだ元気にWindowsのモバイルマシンを出し続けてくれているようだ。日本から見るとCHUWIはN系のCeleronを使ったWindows機をメインにしていて、TECLASTはMediaTekあたりの安いチップを使ったAndroidタブレットを主軸に据えているように思える。なお当時個人的に好きだったCubeは少し高性能なほうにシフトしてCore i系を搭載したタブレットやミニPCをいっぱい出している。

 

で、そのCHUWIが昨年後半にminibook Xという10.8インチのノートPCを発売した。これはHuaweiのmatebookというタブレットで使われていたディスプレイを調達してきて作られたもので、そういう部品のチョイスや品質なども含めて良さそうだったが当時なぜか買うのに躊躇してしまった。最近になって1万円ほど値段が下がってきたので買っても良いかなという気がした。なによりこのクラスのPCは買えるときに買っておかないといつジャンルとして消滅してしまうかわからないのだ。なにより魅力なのはこのサイズ感が。レッツノートRZや初代YOGA BOOKよりも少し小さくて、かなりちゃんとした配列のキーボードが搭載されている。そして画面はそれらよりも大きく狭額縁。その代わり890g〜950gくらいとレッツノートRZよりも100〜200g近く重くて、YOGA BOOKと比べると分厚く、電池がきっと持たない。

 

minibook Xの電池容量は26.6Whとのことだが、レッツノートRZの電池は7.6V*4740mHAhだから約36Whだ。これはやはりレッツノートのほうが質実剛健というかデザインよりも軽さや性能を優先していることもあるし、レッツノートRZの場合は上位にSZという850gのマシンがあり、もしRZがこのminibook Xのように890gになってしまったら、
「ええっ? RZってCPUもしょぼく画面も筐体も小さいのにSZより重たいの?」
みたいなことになってしまい存在価値が消滅してしまうというプレッシャーに晒されていたからだと思う。

 

そんでminibook Xの不安点というのはもう端的に言うとファンレスで発熱大丈夫なのか?ということに尽きる。なんといっても僕はこの2年間継続的に放熱がうまくできない場合のCPUの速度低下に悩まされ続けてきたのだ。それでもそこそこ軽くて小さければ唯一無二の存在として重宝するだろうという気はするのだがすでに手元にはGPD microPCがあるのだ。もし発熱で長時間のタスクではmicroPCと同じくらいの性能しか出ない、となったら、重さが2倍あることがネックになりおそらく持ち歩くのはmicroPCとなってしまう(とはいえmicroPCのキーボードで文章入力するのは割とつらいのだが)。そしてもう少し大きくて重くてよければもっといろいろな選択肢がある。

Alder Lake-Nがそろそろ出てきそうだというのも躊躇する理由になっている。minibook XのCPUであるCeleron N5100のTremontコアと比べてAlder Lake-NのGracemontコアは分岐予測が強化されており、L1キャッシュが32KB→64KBに増量され、リオーダーバッファもTremontの208から256にパワーアップして、同一クロックで20%高速化されているとのことだ。結局のところ新しいものが出てくるのを待つか今買うかは、今使うのかどうかというところにかかっているんだけど…って考えるとあんまり使う時間もないし要らないかも。