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2006年10月にひらしょーさんが日記で、「高解像度は暴力だ。」と書いてたのが印象に残っている。


最近のモバイル向け機器だとスマホはもう1280x720が普通になって、今年以降のタブレットは基本的に1920x1080が当たり前になる。でもメモリ帯域は3.2GB/secまたは6.4GB/secしかない。サクサクなUIには安定して60fpsのフレームレートを求められるにもかかわらずメモリ帯域はPS3の1/3とか1/6とか。


最近ハード屋さんはソフト屋にメモリ帯域をちゃんと教えてくれなくなった気がする。ソフト屋は際限なく帯域を要求するのだが帯域を増やすとチップ枚数が多くなり電力も食う。ウチの会社のハード屋は広帯域を実現しても評価されないが原価を安くしたり電力を小さくすれば評価される。ソフト屋は広帯域の上でだらだらプログラムを組むほうが、低い帯域でガチガチにチューニングして性能を達成しても全く評価されない。たとえばiPad3の1/3の性能しかないハードで、iPad3の半分の解像度で、iPad3と同じ速度を実現するのは本当に大変だが、それをやってもiPad3に負けているという評価しかされない。


そもそもトップは60fps要ると思っているがメモリ帯域と関連があるとはあまり思っていなくて、古参のハード屋たちは60fpsが要るとあまり思っていないように見えるのも課題のような気がする。なぜ30fpsで十分だとか思っちゃうのか全くわからん。