BeagleBoardでUbuntu

ここ2日くらいBeagleBoardUbuntuを入れて使ってみていた。


2GBのSD(Class6)にルートファイルシステムを構築しているので、多分ファイルシステムはかなり遅いはずであり、またRAMは256MBでSWAPなしなのでメモリ使いすぎると変になるだろうと思いつつ使ってみていたわけだが、Firefoxはもったりしているもののそこそこ使えるし、複数タブを開いても落ちるようなことはなかった。何より1280x720ピクセルの画面でちゃんとマルチウインドウで複数アプリが使えるところはそのへんのポータブルデバイスとは違うところだ。


無線LANがうまくつながらないので仕方なく有線でやってたんだけど、Firefox3.0が動くのでネット端末としてはそれなりに使える。調子に乗ってGCCEmacsGIMPなどをインストールしてみたがリナックスザウルスSL-C750とは速度が全然違って快適だ。SL-C750は400MHzのStrongARMで、こっちは600MHzのCortex-A8だけど、クロック数の差は大きくないもののコアの違いによる性能差はかなり大きくて、またRAM容量が4倍あることによってファイルシステムのキャッシュが有効に働いていてSDの遅さをカバーできているのだろうと思う。


Emacsがそこそこ軽く動いてくれるしGIMPなども動くので素晴らしい。多分同じくらいの性能であろうNetWalker PC-Z1は確実にPCの代替になり得る存在だと思った。キーボードがあんなのでなければ…。PC-Z1のキーボードの出来は本当に残念だ。


あと、無線LAN化をがんばってやって(他にできている人が居るのでなぜ自分ができていないのかどうもよくわからないんだが、Linuxでの無線LANはいろいろ難しいなあと思う)、キーボードとマウスを1つのレシーバで無線化できれば、USBハブをなくすことができると共にケーブルがACアダプタとHDMIだけになってネット端末としての完成度が飛躍的に高まるような気がする。つまりACアダプタとBeagleBoardHDMIケーブルさえ持っていけば、ホテルのテレビなどで快適にネットが使えるという素敵なアイテムになる。


でも結局キーボードとマウスも持ち歩かないといけないし、そんなことするくらいならノートPC持ち歩いたほうがいいだろと言われると確かにそうだ。いくらVAIO P(ATOMとUS15Wの組み合わせ)がもっさりだと言われていてもそれはPCと比べるからであってこのBeagleBoardなんかよりはずいぶんマシなはずだし。