物価上がらなくなって久しいな

ドラえもんで100年後のお菓子が23万円だった話があった。
1970年から1980年にかけては10年で2〜3倍くらいの物価上昇率だったので、たぶん10年で2倍→100年だと1000倍、となって250円くらいのお菓子が23万円というのは「そんなもんだよね」と思ってたんだけど、1980年以降はそれが急激に緩やかになり1980年から35年経っても当時と比較して1.3倍くらいの消費者物価指数である。今の時代の感覚であの話を描いても250円のお菓子が100年経っても500円で売っているというどうもオチない話になってしまう。


ノートPCも似たような感じで、CPUの速度やストレージの容量が増えなくなって久しい。一般的な認識では「もう今の性能で全く十分だから」というような話のようなのだが、それがちょうどCPUやHDDの容量向上が足踏みシてきた時期と被ってしまったというのが原因である。「もう今のままでもいいんじゃない?」と思う人が増えると、ちょっと壁にぶち当たったときに停滞してしまうのだろう。それ以前でも「MS Office 2003とXPの組み合わせが最高」みたいな話でしばらく足止め食ってたわけだし。物価も似たようなものなのかもしれない。


1960年代まで日本ではそこそこ石炭生産してたんだよね。1970年でもピーク時の7割ほどあって、それが1980年になるとそこからさらに半分になっているので、そういうのも物価上昇に効いてたりしたのかな。
当時日本の石炭の生産量が減った理由として石炭→石油の需要シフトがあったからだと聞いていたけど、国内の石炭の消費量はそれ以降も増えているので、日本で安く石炭を掘れる場所がなくなっちゃった要因が大きそうだよね。


石炭の統計は下記のページにまとまっていてよかった。
http://e-ono.com/coal/