Nintendo SwitchとTegraについて

NVIDIATegraを搭載した据置・携帯両用のゲーム機ということだ。


気になるのは値段だったりする。据置であれば3万円くらいしても買ってもらえたりするが、携帯機だと2万円を切ってくれないと気軽に持ち歩けないのではないかという気がする。兄弟が居たりして二人分購入とかになって値段が高いと親としては辛い。だから任天堂の今回のプロモーションビデオはそこそこな独身ゲーマーに対するアピールに留まっていたのではないか。家族でどう遊べるのかは少し謎である。


話題になっているTegraプロセッサだがX1の後継のParkerやX2ベースだと言われている。細かいことはわからないがX1がiPadのA8Xと較べて1.5倍くらいの速度、そしてiPad ProのA9XはA8Xの2倍、そしてParkerはX1の2倍の速度が出ると言われており、Parkerと同速だとしたらiPad Proよりも1.3〜1.5倍ほどの速さ、となるのだろう。携帯機として驚くほどの速度ではない(iPad Proは来年になれば多分もっと速度上がってくるんだろうし)。ゲーム機はプレイする人全員のエクスペリエンスが統一されているのでコンテンツの洗練度が高くできて優位性があるとは思うが据置/携帯を選べることで話がややこしくならないかというのは少し心配。

Tegraについて、タブレットでダメダメだったので今回も期待できないという人も居るが、あれは昔の話である。なにがダメだったかというと多分NVIDIAがケータイやタブレットを舐めてた。Tegra2もTegra3も前評判ではGPUが凄いということだったので期待していたのだが、実際に製品が出る段階になったら同時期の代表的なSoCであるOMAP4やSnapDragon S4と較べて特にグラフィックが速いようなことは全然なく、優位性がなかった。K1やX1になってデスクトップ向けと同じアーキのGPUを積むようになってからはそのへんの雰囲気が随分変わっている。


ハードウェアの作りとしてはあとはDRAM容量と帯域をどうしてくるかで任天堂の性能に対するスタンスがある程度わかると思う。LPDDR4のバス幅が64bitだったらあまり性能は推さずにコンテンツの魅力だけで戦うってことかなってことだし、256bitだったら本気出してきたなという感じ。


個人的に欲しいかどうかと問われると正確なサイズと重さがわからないと微妙だ。画面が5インチを超えてくると通勤電車の中で遊ぶのは難しくなる。VITAですら大きすぎると思って買ってないのに。でもPSP以来のそこそこ満足できる3D性能を持つ携帯機、という感じになるのでそれはとても良いことだ(3DSもVITAも登場時点で携帯機としてみても3D性能弱いなという感じだったので)。あとRAM容量とNAND速度重要、ゲーム起動とユーザ切替の待ち時間が短いといいんだけどなあ、というところ。WiiUの起動の遅さやユーザ切替に時間がかかるところは結構残念だったので。