ドコモのAndroid端末がいまいちになってる理由ってなんだろう

個人的にはドコモPalette UIの出来が微妙でイマイチ好きになれないので、多分あれが入っている端末を買ってしまったら速攻でホームアプリを変更するだろう。iコンシェルもうざいのでできるだけ見えないようにするだろうと
思う。


「そんな役に立たないものをなぜ開発した?」というところだがそれにはちょっとだけ深い理由があるだろう。Palette UIに関してはAndroid2.xの頃の標準ホームアプリがやたらと使いづらかったのが原因である。1.6の頃はもっと酷かった。SlidingDrawerを無意味に使っていたせいでアプリ一覧のスクロールのフレームレートが低くてやってられない状態だった(SlidingDrawerの後ろにホームの背景が透けていたせいで半透明描画処理を毎フレームやるような作りだったが、当時のAndroidはその描画処理をソフトでやっていたため非常に遅かった)。あまりにも標準ホームアプリがいけてなかったのでXperiaやGalaxyなんかはメーカで独自のホームアプリを開発してそれを搭載することになった。正直Googleが最初にもっとまともにホーム画面を改善していればこんなことにはなっていないんじゃないかと思ったが、当時Googleがやっていたことはホーム画面のUIをわかりやすくする改善ではなく、より複雑にするLive Wallpaperの導入とかだった。あの状況から急にGoogleがUI重視しはじめて1年半後にホーム画面が劇的に改善されるとかそういうのを予想するのは困難だったと思う。


メーカごとにホームアプリが乱立するとサポートの前線に立たされているドコモとしては辛い。XperiaなんかはまだArc以降ホームアプリのUIがほぼFixしたからいいが新規参入してくる国内メーカなどはまだこなれていないホームアプリをどんどんバージョンアップして搭載してくると予想されたので、ドコモショップの窓口に立つ人が全員全端末のホームアプリの操作を熟知することが必要になるんだけどそれは現実的には多分不可能。かといって2.3の標準のホーム画面は辛すぎる。しょうがないからドコモ標準のホームアプリを作ろう、という流れになっても仕方がないと思った(それの出来があまり良くないという評判なのはまあ問題なんだが)。


iコンシェルは正直よくわからない。フィーチャーフォン時代にプラットフォームとしてサードパーティーを集めてしまった以上そのプラットフォームを継続して提供する必要があるのはわかる。しかしひつじのキャラクターを画面にアニメーション表示させることにどれだけの理由があるのかは、僕がこれまでまともにiコンシェルを使ったことがないのでいまいちわからないのだ。しかしそれなりの投資がなされていてそれをなかったことにできないオトナの事情があるのだろうと思う。


ドコモだけが槍玉に挙げられているが、年末年始に実家の母親が買ったauHTC J ButterflyはHTCの独自UIとauスマートパスがごっちゃり入っていて酷い状態だった。あれならドコモのほうがマシじゃないかとも思ったけどau内でのHTC Jの評判はかなりいいんだよね。だからドコモアプリはUIとか存在自体が致命的にウザいってわけじゃなくて、なんかバグがあったりとかメモリリークしてたりとかがマズいんじゃないかなと思う。なので機能追加じゃなくてバグ修正と安定性重視の改善を続けて欲しい。