11インチMacBook Air

ようやくマトモな大きさのMacが出てきた。


これは魅力的だ。少なくともレッツノートJ9以外の殆どの1kgクラスのノートPCよりパワフルであり、かつ薄い。レッツノートはいい場所に居るが他の日本メーカのノートPCは最近10〜11インチのディスプレイのまともなノートPCを作れていないので、かなり不意を突かれた格好になっているのではないかという気がする。CPUが1.6GHz止まりということはCore2Duo SU9600でありTDP10Wだということが伺われる。13インチのほうは1.86GHzが入っているということは、こっちはSL9400あたりであり、TDP17Wまで耐えることのできる筐体だということだ。


いまさらCore2Duoというのはどうなのか。インテルのCore i以降のモバイルCPUはグラフィック統合で、かつそのグラフィック性能がしょぼくてMacに合わないのでムダだったからのような気がする。しかし来年以降もCore2Duoのままなのかと考えるとさすがにそれはムリだろう。じゃああの筐体をなぜ今作って発売するのか。今後のロードマップはどうなっているのか。


次のMacBook AirのCPUがどうなるかを考えたが、2つくらいの可能性がありそうな気がした。ひとつはAMDのLlano搭載になるというもの。LlanoのK10コアは気合の入った省電力化が図られているとのことなので実はこのMacBook Airの筐体にぴったりくるような気がする。とは言ってもLlanoはTDP20W〜ということなので11インチMacBook Airの筐体には厳しいかもしれないという気もする。もうひとつはデュアルGPU版のSandy Bridge搭載になるというもの。『現時点ではこのデュアルGPUが、どのような用途に利用されるのかは不明』と言われているしそもそもIntelGPUをデュアルにしたくらいでAppleが満足するのかどうかわからない。


個人的にはどっちがMacっぽいかというとそりゃ前者のほうだ(11インチMacBookだけはしょぼいGPUになってしまっても変ではないような気もするが)。あと半年でLlano搭載になるかもしれないということを考えると今回発売された11インチのAirはいますぐ買いなのか待ちなのか難しいなという感じなんである。