W2486L-PFを買った

LG電子製の安いLEDバックライトフルHD液晶ディスプレイ。買う前に知っていた特徴は次のような感じ

  • 1920x1080のTN液晶。
  • このサイズにしては消費電力が少ない。ACアダプタなので本体が軽い。
  • 発色が変。
  • 操作スイッチがタッチセンサのために操作しづらい
  • VGA/DVI-D/HDMIx2 の4系統入力


消費電力が少ないことと、4系統入力が魅力だったので、買ってもいいかと思っていた。一方で発色が変なのと、(LGなので)多彩な表示設定ができなさそうなところはデメリットだと思っていた。そんな感じだったんだけど、ちょっと近い場所にあるPCパーツ屋に出かけてみたところ、そこそこ安い値段で在庫があったのでその場で購入して持って帰ってきた。どちらにしよHDCP対応の液晶ディスプレイはPS3向けに買う必要があった。


追加料金(2000円くらい)で「ドット欠け個体だった場合に交換する権利」をくれるって言われたけどつけなかった。消費電力が少ないこと以外には特に特筆すべき内容があるわけでもなく、バックライトが「青色ダイオードに黄色蛍光体を適用したタイプの白色LED」ではどうせ画質なんかも知れてるわけだし。



家に帰ってセッティングしてみたが発色の悪さは別に問題なさそうな気がした。どちらかというとTNであることに起因した「見る角度によって色が変わりすぎる」問題のほうが気になるという感じだ。
PS3を繋いでみたらあっさり表示できて拍子抜けした。あと、やっぱり軽いのは嬉しい。これまで使っていたDELLの2005FPWの8.5kgから4.3kgになったので取り回しが楽になった(でもこれは脚の部分の機能(高さ調節や回転など)がなくなってるからというのも大きい)


セッティング直後の大まかなチェックではドット欠けはないなと思ってたんだが、その後になって探してみたところ5個もあった。いや、白とか紫とかの常時点灯もあるので、サブピクセルレベルではもっとあることになるのか。5個ある個体が平気で存在するってことは1個もないものを選ぶのって結構難しいんじゃないかという気がしてしまうがどうなんだろう。ドット欠け保証をつけてたらこれは交換しなければいけないレベルで、面倒なことになっただろうと思うと保証つけなくてよかったという気もした。


製品としての不満点としてはいくつかあって、例えば

  • チルト角がちょっと足りないかもしれない
  • ピクセル等倍で表示する機能がない
  • 電源投入時にLGのロゴが毎回出てくるのはひどい(ソニーパナソニックなら絶対そんなことはしない)
  • 4:3解像度を入れても16:9に拡大されて表示される。それを4:3に表示するように設定すると次に16:9を入れたときにも4:3に縮小されて表示される
  • ディスプレイにありがちな素直じゃない操作を要求されるUIで、かつUIのレスポンスが遅いくせにタッチセンサーなんていう不確実なデバイスを使ったせいでメニューの操作性が著しくわるい
  • 映像ソースを切り替えるときに、「InputSource」ボタンを押すだけでは切り替わらず、「Input」を押して出てくるメニューから次の入力を選ぶ必要があってとても不便

など。安物だと思えば満足できるけど、ハイエンド機では決してない。「満を持して投入する製品」「LEDを起爆剤にブランド力を高めていく」とか書かれてるけど、個人的には「LGだったらどうせ気が利いてないのは変わらなくてこんなもんだろう」という印象でちっともブランドイメージは向上しなかった(ドット欠けに気づく前からそういう印象で、ドット欠けのせいでそういう印象になったというわけではない)。