店頭にはすでにiMacもMac miniもあるので触ったりもしているんだけどそれなりに薄くていいのはわかる。
気になるのはどうしてあれを日本のメーカが出せなかったのかというところ。
もともとあのタイプのキーボードは昔の電卓とかPC-6001とかMSXあたりに源泉があって、ただしそのころはキータッチが悪かったり、当時の雰囲気としてストロークが3mm以上ないと話にならん的な思い込みがあったりして全然ダメという扱いを受けていた。ストロークとキータッチの区別がついてなかったのかもしれない。
年月が経って何回かのパラダイムシフトを経てストロークは1.5mmくらいでいいやという話になってきてノートPCではもう間違いなくパンタグラフキーボードが鉄壁になり、それをデスクトップで使う人も増えてきて、そんな中であのキーとキーの間に隙間の開いたキーボードの受け入れられる余地ができてきたんだろうと思う。
悔しいのは近年になってそれが最初に本格的にノートPCに採用されたのはソニーのVAIO X505で、でもソニーが採用したときはあまりいい評価を受けてなくて(例)、それなのにAppleが採用してメジャー化しちゃったってところ。ソニーがイノベーションをこっそり起こしてても誰も評価してなくてAppleが同じことをやると評価されるのでは国内の技術者はやってられんのとちゃうかとか思ったりしてしまう*1。
最近ずっと思っていたのはiPhoneでアニメーションするインタフェースが超注目されていたんだけど、ああいうののハシリってPSXだったんじゃないのかと。そしてPSXもUIは絶賛されてたけど、機能が足りない足りないって文句つけてた人もいっぱい居たように思う。どうしてPSXは売れなかったんだろう。PSXが売れなかった理由がやっぱり機能が足りなかったんだとしたらその日本でiPhoneが売れると思っている人がたくさん居る理由はなんなんだろうとか。
まあ結局のところソニーはもっと評価されるべきという感じで、国内の電機メーカの人たちは競ってAppleを真似るよりも、ソニーのまだ売れてなくて話題になってない製品とか技術とかを、どうやってAppleよりも早く売れるように仕立て上げる(そしてあたかも「自分たちが開発した技術である」かのように見せる)かを競ったほうがいいんじゃないかと思うわけです(後ろ向きすぎてダメかな?)。