女性エンジニアの話。

僕は90年代前半に工学部の情報系の学科に居たんですが、なんか当時からいままで感じていたことと、
[id:smallpine:20070610]とか[id:smallpine:20070611]に書かれていることがぜんぜん違うんですよね。それってなんでなんだろう(僕が鈍感だっただけなのかもしれないのですが)。

なんかこういう話は別IDでコッソリやるべきかとも思ったんだけどもう面倒になってきたのでこっちに書いちゃいます。一般的な話が書けるほど偉くはないので自分の思ってることをダラダラ並べるだけなんですが。

  • 「なんで女性がいるのかと思った」なんて思ったことなかったな。「ああ女性も居るんだ。よかった」とは思ったけど。同じ頃だったんだけど僕は高校まで男女比1:0.9くらいの環境でずっと過ごしてきて、当然理系クラスにも女子はたくさんいたので、工学部とかいうところに行ってむしろ「なんでこんなに女子いねーの?おかしくない?」と思ったクチであります。
  • 工学部に女子が進学することに対しても僕の行っていた高校では特に抵抗はなかったと思う。「女のやることではない」とか言うなんてありえない。
  • 覚悟というなら、むしろ「こんなところに来てるんだからちゃんと自発的に勉強してそれなりに社会に貢献する気はあるんだろうな」的な覚悟が要求されていたと思います。「ちゃらちゃらすんな」というのはあったけどそれは男女変わらずだったと思う。金曜の実験が失敗に終わって土曜日に続きをやるというような話になり「土曜日はデートの約束が…」みたいなことを言おうものならボロクソに言われるというような。モテる奴は存在してはいけないみたいな雰囲気があったりして
  • そもそもまったくコンピュータについて知らない奴に「とりあえず後期からプログラミングの実習が始まります。C言語を使うのでK&Rを読んでマスターしておくように」というような大学だったので(前期はオートマトンの授業があっただけだ)、相当な奴じゃないとついていけないわけで。それでつらいというのは、たぶん、男女関係ないだろう…。ただまあ、高校までコンピュータに触れてない奴がいきなり来たらかなり厳しいよね。
  • ロールモデルについて。僕は特殊な環境で育ってきたんだろうか。高校時代にもコンピュータに興味を持つ女の子が何人かは居たし、そもそも僕の母親も姉もコンピュータが使える人間だった(もう昔のことだからプログラミングなんて忘れちゃってると思うけど、今からでもJavaScriptあたりの簡単なプログラムだったら勉強すりゃすぐ作れるようになるだろ)。自分がコンピュータに興味を持つかどうかに関して、身近にコンピュータを使いこなせる人間が居るか居ないかというのは確かに重要かもしれないけど、それが男か女かなんてあんまり関係ないような気がするんだけど、普通の人は違うのかな。
  • そんな母や姉がコンピュータ技術者じゃないのは、(多分だけど)コンピュータ技術者よりももっと魅力的な職業があったからであって、女性プログラマーが増えないのは待遇が悪いってのが一番の理由なんじゃないかなー。海外の企業だったりそれなりに女性技術者を見かけるような気がするので。


ちなみに、コミュニティ内のカップルは、ないほうがいろいろ面倒がなくていいと思いますよ。俺が言うのもおかしいけど。