PCじゃないとダメって人とそうじゃない人は戦い方が違うんだから

Dan Kogai氏がやばいと思うただ二つの理由
圧倒的認識不足。圧倒的平成ヒトケタ世代。
この人はなにを仰ってるんだ。

http://d.hatena.ne.jp/shi3z/20090429/1240968239

つってもいちおうdankogaiLinux Zaurusを試していて、それでキーボードとディスプレイが小さすぎてダメだという結論になったようなので、モノを知らなくて言ってるわけでもなさそう。
画面が広くてキーボードが適切な大きさだと生産性が上がるのは本当なんだと思うし、dankogaiはそれで勝負している人なんだから問題ないだろう。

でも僕は「13インチ以上の液晶のノートみたいにでかいものを無駄に持ち歩いて有難がってる奴は低脳」とか「18mm以上のキーピッチじゃないと使えないとか言ってる連中は適応能力なさすぎ」思ったりもしている。そこは機動性で勝負する人とそうでない人が居て、まあ一概にどっちが正しいとはいえないんだろうと思うんだけど、だからこそどっちかが正しいと主張するのは認識不足という気もするね。


ただ、そういう話と、ネットブックが法人用PCを置き換えるかも、という話はまた次元が違うような気がする。法人用の安いノートPCの価格なんていま7万円以下で(http://www1.jp.dell.com/content/products/productdetails.aspx/vostronb_1200)、レンタルだと月5000円以下になる。それでネットブックよりずいぶんと高速なCPUを積んでいるんだから、機動性の必要のないPCをそういう安いノートからネットブックに置き換える意味ってのは価格面でも性能面でもほとんどない。そして管理部門とか営業部門とかだとWordやPDF、それから企業内Webサイトを開く回数が半端なく多いので、今のネットブックだと「やっぱりちょっと…」て感じになる。それで月5000円を4000円にケチってうれしいことなんてない。もちろんネットブックとPCの性能差がいまほどなくなれば問題ないとも言えるけど、でもそうなったときってネットブックとPCは同じものになってるだけなのではないかという気がする。


ネットブックとPCとで何か根本的なアーキテクチャが違ってたりすればそういう変化を捕らえることに意味があるとは思うけど、今のところネットブックはPCの1ジャンルでしかないと思うし、それを特別視する割に法人用の安価ノートというジャンルが認識されてないのはなんだかなと思う。ATOMを源流としたマイクロアーキテクチャがパワーアップしていってCoreから進化したラインを置き換えるかもね、みたいな話はあってもいいけど今のところは違うし。