10ドットフォントの話

id:logion:20061207#p2にて10ドット/12ドットフォントの話が出ているわけですが、僕は普段文章を書くときに10ドットフォントを、アイコンやメニューの文字には7ドットフォント(文字間が1ドットあるので文字ピッチは8ドット)を使っているので非常に納得できます。


ただ、僕も大学生の頃まではプログラミングには(X68kを使っていたせいで)大抵16ドットフォントを使っていましたし、その頃使っていたUNIXワークステーションでもK14という14ドットフォントをそれなりに苦もなく使っていたと記憶しているので、昔はそこまで小さいフォントにコダワリはなかったようです。

今ではPCの画面で14ドットの大きさの文字が出てくると微妙に嫌ですが、当時は平気だったみたいで、それどころか中学生の頃なんてどこぞのパソコン雑誌の「16ドットでは漢字は表現できない。最低でも24ドットは必要」というような論調にダマされて24ドットフォントに憧れてすらいたわけで、いったいどこでどう自分の中でパラダイムシフトが起こって8ドットフォントなんていうヘンなのを好きになってしまったのか自分でもよくわかりません。

多分1991年に要町を見て、12ドットで十分じゃんと思ったのが第一のきっかけだったと思うのですが、やはり1995年に恵梨沙フォントの存在を知ったのが決定的だったんじゃないかと。嘘字という概念が提唱されていて、
「ああ確かに正確に表現なんてできていなくても読めるんだよな。これはすごいな。」
と思ったのを覚えています。
でも、もしかしたらMSXグラディウス2あたりのデモで出てくる8ドットの漢字にも影響されているかもしれません。あれを最初に見たときも結構びっくりしました。でも今なら普通なんですけどね。


Windows VISTAになってメイリオが標準になり、同じポイント数でも文字が少し大きくなって、かつTahomaやMS Pゴシックのように綺麗に見える10ドット以下のビットマップフォントが隅に追いやられてしまうのはとても淋しいことです。