2015年版MacBookは素晴らしいからAppleが好きなら絶対買うべき

ヨドバシに行ったので新しいMacBookを見てきました。結論からいうと素晴らしいので中途半端に新しいモノが好きな人は絶対に買うべきです。ただ似たようなコンセプトのものをこれまで既に買いまくっていてもう飽きてる、というような人にはおすすめできないと思います。


ソフトウェアとしては特に他のMacと変わらないと思うので順に良い感じなところを書くと、下記のような感じです。

大きさと重さ

まずフォームファクターが良いです。
これまでのMacBook Airの1.08kgでも他のノートPCなどに比べてめっちゃ軽いと思っていたのに今度のMacBookはわずか920g。
なんと1kgを切っています(って感じに褒めるエントリにしたかったけどあきらめました、正直、これは微妙な重さです)。あと見た感じ、幅がMacBook Air11インチよりも大きく減っているので非常にコンパクトに見えます。よい感じです。


メモリとSSD

個人的に最も評価しているのがここです。RAM8GB/SSD256GBが標準で、512GBもリーズナブルな値段で選ぶことができます。ヌルい人たちが「128GBあれば十分、あとはクラウド・ストレージでOK」とか言ってきちゃうところを、ちゃんと容量を確保していて好感が持てます。
なお、このMacBookの512GBモデルは184,800円で、少し高いかな? と思ってしまうのですが、実はMacBook Air 11インチを8GB/512GBにカスタマイズすると税別174,800円となり、なんと1万円しか変わらない値段です。
また、対抗馬になるであろうVAIO Proの11インチで似たようなスペックにすると189,800円になります。そう考えるととてもリーズナブルです。

背面のAppleロゴ

これまでのMacBook AirAppleロゴは、大きすぎで、しかも煌々と光ることで強烈な下品さをアピールしてましたが、今回は上品なものになっています。

ディスプレイ

ハードの評価しかできないんですが。これは良いですね。Airより少し大きくなって、かつ解像度が高いのでメインマシンとして十分使えると思います。Airで不満だったディスプレイのベゼルと表示部分との段差もなくなってすっきりしたデザインになっています。

タッチパッド

感圧センサ+振動フィードバックを使った、物理的なスイッチのないタッチパッドですがこれが素晴らしいです。タクティカルなフィーリングとしては僕には従来のスイッチのあった押し込めるタッチパッドと何ら違いがわからないくらい自然に操作できます。
「じゃあ別に新しいデバイス要らないんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、

  • タッチパッドの上端のあたりでも押し込み操作ができる
     → あまり指をキーボードから離すことなくタッチパッドを操作するのがやりやすくなる
  • タッチパッドの押し込み操作に必要な押下圧を3段階に調整できる
     → 僕のような従来のMacBook Airタッチパッドの操作で親指が痛くなって仕事できなくなっていたような、ひ弱な人間でも楽に操作-できるようになります。
  • (多分)音が静かになっている
     → 従来のMacBook Airを操作していてカチカチ音で横の人に迷惑をかけているのだろうと不安になっていた僕のような繊細な人間にはぴったり。

というようなメリットがあります。全然これはアリです。


キーボード

キーボードについてはストロークが浅くなるということでとても不安だったのですが、それなりに使える感じでした。凹凸とクリック感は十分にあるので、昔のSurfaceのTouch Coverみたいに押したか押していないかがよくわからない、なんてことはなさそうです。キーピッチは完全に標準サイズを確保できているので手の大きな人にも安心でしょう。
大量の文章やコードを入力する人以外は全く問題なく使えるのではないかと思っています。

また、店頭ではよくわかりませんでしたが、ストロークが小さくなったことにより、おそらくこれまでのMacのキーボードよりも操作時の音が格段に小さくなっています。これは図書館や講演会などで使う人には計り知れないメリットなのではないかと思います。




そんなわけで持ち歩き用途には十分な性能と実用性を兼ね備えていて、さらに質感が向上しているのが今回の新型MacBookなのだなあと思いました。






で、逆にイマイチだなーと思ったところは逆にこんな感じです。

重さ

冷静に考えてこの内容で0.92kgは重すぎます。レッツノートR9が、17WのCPU積んで、HDDも積んで、ちゃんとパンタグラフのキーボードで、それでも0.94kgだったことを考えると、ペタペタのキーボードで、ポートも削って、7WのCPUで、SSDで、なんでこんなに重くなるのバカじゃないの? いいとこ800gでしょ? アルミボディのせいで重くなってるだけでしょ、と言いたくなります。
ある程度見た目のために実用性を犠牲にできる人でなければ、だんだんこの重さにイライラが募ってくるはずです。

ポートの少なさ

殆どのMacユーザと違って、僕らはもうとっくにポートがUSBが充電ポートと兼用で、しかも1つしかないようなWindowマシンを複数所有して使いまくっています(iWork 7やMiix2が、それです)。USBが1つしかなくてもそれなりに使えるけど、変換アダプタを持ち歩かないといけない面倒くささも日々実感しています。ここは悩ましいところです。

ディスプレイ

Retinaなのはいいけどスケーリング解像度の最高が1440x900ってダメすぎじゃないですか? 結局いまの11インチMacBook Airの最大の不満であるディスプレイの狭さがあまり改善されないような気がしてしまいます。

キーボード

なんかAppleイノベーションだとか言ってるけど、触った感じではリナザウのキーボードと似た感じです。これが400gくらいのマシンのキーボードだったら絶賛するところですが、900g超える機械のキーボードでこれってのはかなり微妙です。


結局、上記が総合された結果、僕は当面は不要かなって感じになっています。僕個人の生活スタイルで行くと、結局920gもあるような重いマシンは仕事以外では持ち歩くことができないんです。仕事ではクソ重いWindowsマシンを持たされているのでMacへの置き換えなんてできませんし、そもそも好きなマシンに置き換えてよいなら、より軽くCPUパワーもあるVAIO Pro 11にします。そんな感じです。