2011年のMacBook airをまだまだ使い続けそうな僕が言っておきたいこと

「PCをWin7のままにしておきたいのに強制的にWin10にするMSが嫌だ!Macに行く!」という方へMacユーザーとして言っておきたいことというエントリがあって、要約すると「Macも似たような状況だから、いまPCで新OSへの移行が嫌だからといってMac選ぶのはやめろ」という話であったが、確かにその通りだ。


ただ、実際にエントリを見ていると、ちょっと違うかな? と思ったところもあった。たとえばここ。

5年前に買ったMacを使い続けられるのか

少なくともメインマシンとして仕事で使うのは厳しいです。 私の場合、5年前に買った Mac といえば MacBook Air 2011 ですが、4年前に知人に売却しています。

「メインマシンとして仕事で使うのは厳しい」とのことだが、その理由はおそらく「仕事で使うにはハードスペックが足りない」からだと思う。そしてハードスペックが足りない理由はOSがバージョンアップしたからではない。それならPCもまるっきり事情は同じで、そういう人ならそもそも前からのPCを使い続けたいのでWin7のままで居たい、なんて思わないはずだ。


僕はMacBook air 2011は(メモリ4GB以上のモデルなら)あと2年くらい使うことができると思っている。なぜなら解像度やSSDやRAMの容量が2011年当時と変わらないMacBook airがまだ売られているからだ。OSの更新によってPCが使い物にならなくなるのは、下記のようなパターンのはずである。

  • 最新PCでは解像度が増えてるので、それに合わせてOSの装飾部分のサイズなどが大きくなってしまい古いPCでは使えなくなった
  • 最新PCではRAMが増えてるので、それに合わせてOSがメモリを大量に消費する構造に代わり古いPCで使えなくなった(WinXPVistaがこれに該当するかな?)
  • 最新PCでストレージ容量が増えてるので(以下略


しかし2016年になってもまだ1366x768, SSD128GBなんていうマシンが普通に現行モデルとして売られているので、Appleとしてはそれらが急に使い物にならなくなるような変更はしづらいと思う。なので僕の2011年のMacBook Airもあとしばらくは現役である(個人的には2014年頃にはさすがに解像度上がるはずだと思っていたのに変化がなかったし、2015年MacBookは外部端子とかキーボードが微妙だし、そのへん残念すぎる)。


Macは当時のOSX Lionから最新のEl Capitanまでの間、メインの操作方法はほとんど変わっていない。良く言えばLionのときに入れた変更に先見性があったということだ。一方でWindowsは8と10で2回もスタートメニューやその他いろいろな部分のUIを変えてきている。Windows7→10への移行を嫌がってるような人は、単純にこれまで通りじゃないのがイヤという感じだと思うので、El Capitan以降もOSXに変化がなさそうかどうかでMacへの移行を決めればいいと思う。


つまりAppleMac OS Xに対してやる気がなければないほど、そういう人にとってはMacが良いということになる。Appleが急にやる気を出してMac OS XのUIに大幅に手を入れてきたら困るだろう。どういうときにそうなるかといえば、Surface ProとSurface Bookがバカ売れしてMac OS Xなマシンが全然売れなくなって、その理由がMacは2-in-1じゃないからだ! みたいなヤケクソな分析がなされてAppleがそれを信じてしまったときである。そんな未来はたぶん来ないと思うし、来たとしたら最悪すぎるんだけど。


個人的にこの3年くらいのMac OS Xで、「え?ここ変わっちゃったの?」みたいに思ったのは、Marvericsで

$ gcc
clang: error: no input files
$ gdb
-bash: gdb: command not found

ってなっちゃったところと、El CapitanでSystem Integrity Protection(SIP)ってのが入っていろいろ動かなくなっちゃった(参考: OS X 10.11 El CapitanのSystem Integrity Protection(SIP)についてちょっと詳しく)ことくらいかなあと思うし、そういう意味では安定していていいよね。でかくて重くて持ち歩きづらいけど。