微妙な話

僕が学生のときにロールプレイングを作りたい有志がプロジェクト作って毎週集まっていろいろ考えるんだけどなんかフワフワしたことばかりを議論してて一向にモノができないという現象がパターン化されていた。当時は2Dのクラシカルなロールプレイングゲームがメジャージャンルだったわけだけど、作る中でとりわけめんどうなのはマップとかNPCの設定とかだし、技術的にむつかしいのはマップ、NPC、アイテムの管理の部分じゃないかと思うので、世界観なんてのは正直後回しで、まずはマップやNPCの配置ツールを作ったりするところから始めないとダメで。でもそれらを置いといてさんざん世界観を議論して半年とか費やしたりして、マップがスクロールするくらいしかできてない状態で、おおまかなストーリーと断片的に細かく書かれたイベントみたいなのはあるけど、それらをつなぐイベントとかはなにもないような状態になるのがなんだか残念だった。


さて仕事の話。
昨年の暮れくらいから近くの部署で新しいプロジェクトを立ち上げた人に一緒にやろうぜ的な誘われ方をしていた。個人的にそのプロジェクトが魅力的かといわれると全然魅力的ではなかったのでつれない返事をしていた。

  • 技術的に面白いか → 全然、面白くない
  • ビジネスのフォーカスは定まっているか? → 全然定まってない
  • ユニークなアイデアか? → 客観的にはどう見てもレッドオーシャンだし。

それになによりこの会社で僕がやらなければならない仕事は他のところにちゃんとあるだろう中で参加する理由がない。


そうこうしているうちに、「アイデア出しているんで実装お願いしたいんです」みたいな依頼が来たというのを聞いてちょっと笑ってしまった。これって昔のロールプレイングゲーム制作プロジェクトにちょっと似てる感じもした。


ビジネスモデルがユニークだったり自社の強みが最大限に発揮されてるとかだったらそれでもなんとかなるかもしれないよ。RPGでストーリーがユニークだったり絵描きが圧倒的に強いとかさ、でもそうじゃなくて普通の剣と魔法のファンタジーなストーリーで絵描きも居ないし、だからドット打ててプログラムもできる先輩が入ってくれれば助かるんです…みたいな感じ…むりだろ。そもそもロープレ全然作りたいと思ってないし、そんなの作るくらいなら2段ジャンプがかっこいい忍者アクションゲーム作りたいし、なんて思ってるやつを誘うなよという話かもしれないがそれ以前の話のような気もする。