富士通の凄さ

というエントリーを書こうとして3ヶ月くらい放置していた。ので簡単に。


らくらくホンとF904iがヒットしていて凄いんだけど、でも本当に凄いのはF904iの前にF903iを出したということ。


F903iのヨコモーション機構は誰が見てもあまりにもダサくて自滅としか思えない端末だった。
F904iのヨコモーション機構は905SHのようなサイクロイドになってカッコよくなってヒットした。


だが、いきなりF904iを出していたら、間違いなく「シャープのパクり」と消費者にも携帯マニアにも思われて悪い印象を持たれていただろうと思う。F903iが半年前に存在したからこそ、F904iはシャープのパクリではなくF903iをなんとか進化させたものだという受け止め方をされてヒットしたんだと思う。結果的にそうなってしまっただけかもしれないが、もしこうなることを狙ってF903i捨て駒にしていたのなら相当な策士が富士通には居ると思わないといけない。


らくらくホンも最初は台数が出てなかったのに、シリーズを重ねてヒット端末になった。だからいまのらくらくホンがヒットしているからといって上辺だけまねたような携帯を出しても無駄なんだろう。そういえばシャープがDolce/DolceSLでそれなりにらくらくホンの層を狙ってたはずなのに結局いまいちパっとせずに終わってしまった。
そんな富士通が「らくらくホンシリーズで培ったノウハウを生かせるキッズケータイ市場を狙いたいとしている。」なんてのは、もう本当に他社は焦らないとヤバいと思うよ…。