PS3失敗本を買って読んでいました

PS3のハードスペックに不満ないのかなぁ多根さんは。


フルHDを売りにするにはGPUが遅すぎるんじゃないのかとか、HDDが2.5インチってのがミョーに中途半端じゃないかとか、そっち方面の「むしろ性能が足りないからPS3は売れないんだ」という考え方ってメインストリームじゃなくて、だからこそこの本にそういう話が載ってればなあ…って思ってたんだけど残念ながら載ってなかった。


あと、PS3の消費電力の大きさや性能のボトルネックがほとんどRSXに集中しているように僕には見えてるんだけど、RSXについての話がまったくないところは非常に残念だと思った。


でも多分技術者じゃない人が外から見たPS3やブルーレイ像というのはこの本に載っている通りなんだろう、逆に言うとこの本に書かれていないことを主張しても今の段階では「はぁ?」って思われてしまうんだろう。そういう意味では役に立つかもしれないと思う。


個人的にはPS3のダメなところは結局のところPCゲームで醸成されてきた「いっぱいメモリを使って高解像度なテクスチャで高解像度な画面を生成」という世界をそのままなぞってしまったところかなと思う。家庭用ゲーム機として出すために別の切り口が欲しかった。2003年の頃に発表されていたPSPのアーキテクチャ(8MBの混載eDRAMで全部やる)は非常にそれっぽくてよかったんだけど結局ゲームデベロッパの意見を聞いて外付け32MBにしてしまったあたりから変になりはじめたのかもしれないと思う。