デタラメなデータの行方

昨日のエントリの続き。
俺には4日間で宣伝メールやメールマガジンが62通も届いていた。

62通は思ったより多いと感じた。
これではSPAMを全部撲滅したとしても、
重要な2通のメールが62通の宣伝メールに埋もれてしまうこと間違いなしであるから、
これを減らすことは重要だ、と考えて、いくつかのものは配信停止にした。


昔からミョーにむかつく体裁のメールマガジンを送ってくるサイトと、
ミョーにむかつく宣伝メールを送ってくるサイトがあったので、
それも配信停止にしようと思った。

メールマガジンの方は、
その主催者のサイトにいって自分のメールアドレスを入力し、
「解除」と書かれたボタンをクリックするだけで登録が解除されてしまうシステム。
登録も同じだった。パスワードもログインも確認メールへの返事もなにも必要なし。
別に自分のメールアドレスでなくても他人のアドレスでも勝手に登録/解除可能。

…怖すぎる。

登録した覚えがないのにメールマガジンがどんどん送られてくるので
「いつか無意識のうちに登録したのか」
と思ってたが、誰かが勝手に登録していたのかもしれなかった。


宣伝メールのサイトの方は、しっかりしていた。
「メールアドレスとパスワードをフォームに入力してログインしてから、設定変更せよ」
と宣伝メールには書かれている。

「そもそもそのログインのアカウント自体消しちゃおうかな」
と思ってそのサイトに行ってみたが、
宣伝メールの配信を停止するメニューがどうしても見つからなかった。
それどころか、ログインアカウントを消す方法も書かれていなかった。
プライバシーポリシーを見てみたが、普通書かれているはずの
「ログインアカウントを消したあとには個人情報は残しません」
的なことが一切ポリシーに書かれていなかった。

つまりここのサイトは一旦アカウントを作ってしまうと未来永劫
宣伝メールが送りつけられ続けるという恐しいサイトなのだった。

…そんな馬鹿な。


結局よくわからなくなって混乱してきたので、
そこに登録していた全ての個人情報をでたらめなものに変更した上で、
そのサイトに登録されている自分のメールアドレスを hogehoge@example.com のようなデタラメなものに設定変更した。


で、今に至って、
「やっぱり(いくら到達不可能とはいえ)デタラメなメールアドレスを登録するのはマズかったのではないか」
と思いなおしたんだが、
そのサイトのパスワードは覚えているんだけど、
設定変更したメールアドレスを忘れてしまったのでどうしようもないのだった。

デタラメな個人の嗜好や生年月日やメールアドレスのエントリは今後もずっと残りつづけて、
そして存在しないアドレスにそこのサイトのコンピュータはメールを送りつづけ、
そしてそのサイトの管理者が未来の何時かに、たまたまそのデタラメなアドレスを目にしたとしても、それを入力したのが誰かはもうわからないようになっているのだろう、
と考えると、何かちょっとせつなくなった。