たまにAppleは、なんだか見た目とか割といいしApple好きには絶賛されてるんだけど中身と価格とのバランスが微妙でうーんってなってたみたいなモデルのあとに、中身が変わってすごく内容と価格のバランスが最高にいいモデルを発表するよね。僕が持っているMacBook Air mid 2011はそういう感じのやつだし今回のMacBook Airも多分そう。
キーボードがまともになりSSDがまともな容量になりCPUがまともになって安くなった。これは買って良いような気がする。いまのところ具体的にCPUに内蔵されているGPUの性能がまだよくわからないので、これがG7だったら絶対買いだし、G4だったらまあ妥当かなみたいなところ。Iris Plusって言ってるからにはG1ではないだろう。いまのIntelのIce LakeのSKUは下記のような感じなのでMacBook Airの表明しているCore i5のスペック(ベース1.1GHz, ターボブースト時3.5GHz)に該当するものがない。
型番 | CPU周波数 | ターボブースト (1コア/全コア) |
GPUのEU数 |
i7-1068G7 | 2.3GHz | 4.1/3.6 | 64 |
i7-1065G7 | 1.3GHz | 3.9/3.5 | 64 |
i7-1060G7 | 1.0GHz | 3.8/3.4 | 64 |
i5-1035G7 | 1.2GHz | 3.7/3.3 | 64 |
i5-1035G4 | 1.1GHz | 3/7/3.3 | 48 |
i5-1035G1 | 1.0GHz | 3.6/3.3 | 32 |
i5-1030G7 | 0.8GHz | 3.5/3.2 | 64 |
i5-1030G4 | 0.7GHz | 3.5/3.2 | 48 |
i5が、1035G4じゃなくて1035G7ベースで、TDPの調整でクロックが下がっているというものだったらいいなあ。せっかくLPDDR4 3733MHzを積んでいるんだからそのメモリ帯域が必要になりそうなG7がいいとは思うが、Surface Pro 7のi5モデルのCPUは1035G4だからこれもそうである可能性が高い。 まあG4でもこれまでのHD Graphics 617に比べるとEU数が倍増してるので全然凄いんだけど。
個人的には11inchからの乗り換えだとサイズが大きくなるのがめちゃくちゃつらい。奥行きが212mmもあるというのはもう絶望的なデカさである。重量も馬鹿みたいに増えてしまってそれもとても嫌のだけどどうせ1kgを超えるこのノートブックを持ち歩くことなんてまずないだろうから家で使うだけだし、そうすると大事なのは机において使うときのフットプリントになり、それが無頓着に増えていることのほうが抵抗が大きい。
(3/21追記)
下記の開封記事を見ると、CPU型番はi5-1030NG7だとのことで、1030G7のベースクロックを引き上げたもののようで、Unigine Valley Benchmark 1.0のBasic Presetのスコアが1089だということだ。
【PC短評】「MacBook Air 2020」を一足早く開封。前モデルと性能を簡単に比較してみた - PC Watch
僕の持っているRyzen 5 2400GのデスクトップPCで同じベンチマークを試してみたら1700程度のスコアだった。それぞれのFP32の理論ピーク性能は1030G7は1075GFLOPS、2400Gが1760GFLOPSということなのでそれなりに比例しており納得できる数字のような気がする。