VAIO事業売却かあ

VAIO一度も買ったことないんだけどこれまで出てきたVAIOについていろんな思いを語るときっといくら書いても足りないだろうという気がする。


VAIO NOTE505が最初1997年11月に出てきたときはスペック的に微妙だったが、あっさり3ヶ月後の98年2月にはTillamook搭載になって無敵っぽいスペックの505EXが発売になった。98年10月には液晶がXGAになった505RXになり99年6月にはPentiumII搭載でさらに薄くなったN505が出た。
この圧倒的な開発スピードに僕は感激した。ソニーはすごい会社だと思った。


その後ラインナップは増えて印象は薄れたがU、type U、type UX、type Pあたりはやはり特別な存在であったと思う。とても残念だったのはtype UXの開発者たちがVAIOから外れてSony Tabletの開発に回ったことで、これがきっかけになって個人的にはVAIOは一気につまらなくなった。


しかもそれで出てきたのがSony Tablet Pだったわけで、正直無駄にリソースを使ったんじゃないのかと疑ってしまう。僕としては今に至ってもソニーAndroidタブレットが他社に対して十分な差別化ができているように見えないわけで、そこにリソースが使われた挙句VAIOが不振というのはなんだかとても残念だなあと思うわけある。


しかし2012年春のソニーの経営方針発表においてソニーは「デジタルイメージング、ゲーム、モバイルの3つの事業領域をエレクトロニクス事業における重点事業領域と位置づけ」と言っているのでVAIOに投資せずモバイルに投資するのは会社の方針には完全に合っていて、つまりPC事業やテレビ事業を切り離すこと自体は当時の経営方針の時点ですでに想定内の事態であったと思う。
だからPC不振で売却はしょがない。今年度のソニーの本当の問題はコア事業に位置づけられてそこそこのリソースを割いているはずのモバイルが不振なことにあると思う。全く存在感のないXperia Tabletの行く末も心配だしReaderどうすんのってところも気になる。


[追記]
って思ってたら北米Reader事業は撤退か… まあしょうがないよなあ。