最初から2〜3年で辞めようと思ってる新卒さんたち

そういえばウチの今年の新入社員が、
「同期は殆どの人が2〜3年で辞めようと思ってるみたいです」
と言ってたのを思い出した。

なんで? と聞き返すと
「この会社で長く居ても意味がないとみんな思ってて、2〜3年で技術を習得したら辞めるって」
だそうだ。


ヘンな話だ。そもそもウチみたいな大企業に来て、技術なんて習得できるものか?
http://nais.to/~yto/clog/2006-09-16-3.html」にあるように

最初からやりたいことができるという考えが甘い。忍耐重要。

てなことになって、結果的に2〜3年の時間を無駄にするだけじゃないのか。


ウチの会社が本当に面白いのは10年目くらいになって政治的なイヤーな駆け引きが重要になってきて、それまで単純に年寄りどもがバカだから発生するのだと思ってたいろいろな事象が、実際にはどのようにして発生するかがわかってくるところからじゃないか。そこまで行ってようやくそういった理不尽な事象を食い止めるにはどうすればいいかという能力が身についてくるんである。でも、それって全然技術者じゃないんで。そういう意味では確かに早目に辞めるのも正解かもな。でもそれでも入社してから辞めるまでのどうでもいい研修とかの時間は単なる無駄だから最初から別の会社に行ったほうがよろしい。


さて、じゃあ技術をやりたい(んじゃないかと思われる)彼らがウチに入社してきた理由はと考えたんだけど、ウチの会社が今就職ランキングでかなり上位にあって、入社選抜が厳しいので、大学のときに努力していい成績だった彼らはその努力をなんとか生かしたかっただけなのではないかと思った。
「技術を習得したい」なんて本音を語っているように見えるけどじつはそれも建前で、本当の入社の動機は「選抜の厳しいウチの会社に内定した」という事実が欲しかっただけとかいうしょーもない理由だからこの会社でやりたいことなんて何もないし2〜3年で辞めるのも当たり前。


そんなんだったらイヤだと思うけど結構当たってそうな気がする。