ライブラリやフレームワークをうまく使ってもらうための重要な要素のひとつがここに

DirectXマスターを目指すあなたが持つべき視点(1/3) - @IT

 さて、しばしば「DirectXは難しい」「習得に時間がかかる」という声を耳にするDirectXであるが、筆者がおすすめしたいのは「変化速度で分類する」という方法である。もちろん簡単なことではない。右も左も分からない状況から、全体をふかんし、さまざまな視点で分類・整理できるようになるまでは長い経験と継続的な努力が必要だが、回り道を避ける程度のコストダウンは可能だと思っている。そのために目標とすべきことの1つが、「変化速度で分類する」ことだ。

 いわゆる入門書ではなかなか強調してくれないが、近年のソフトウェア開発では何かしらの「変化に対する備え」がライブラリや言語仕様そのものに組み込まれていることが常である。これらの仕組みは「勉強を初めて3日目」という人には役に立たないのだが、「3年間使い続けています」というころになると、たいていなくてはならないものになる。

これは別にDirectXに限った話ではなく、
あらゆるAPIなりプラットフォームなりに言えることのはずだが、
なぜかこれまで軽視されてきていたような気がしていた。

「あまりにも当たり前のことすぎて誰も言わないだけなのかなぁ」
とも思っていたわけだけど、やっぱり重要なんだよなぁ。


そんなわけでこの記事を見たときになんかとても嬉しかったしこの連載はやっぱり要注目だと思った。

買ってきた本の内容が古くなっていたり、Web上のサンプル・コードが動かなかったりして困った

DirectXインターフェイス・セットは1〜数年で変更が行われるため、それを直接使用しているソース・コードは、同程度のタイムスパンで定期的に書き直しが必要になる。

このあたりは本当にリアルな問題だと思うから。


とは言っても

変化を拒否するのではなく、事前に変化の頻度と範囲を想定し、その影響を的確に制御していくことが重要である。

これは初心者には難しいよね。


DirectXとは関係ないけど、
新しいプラットフォームとかフレームワークとかを作る人には
事前に変化の頻度と範囲を想定してそれが使う側にわかりやすいように説明してもらいたいところ。

この記事のタイトルは
DirectXマスターを目指すあなたが持つべき視点」
だけど、逆に考えると、
こういう視点が持てないような形になっているライブラリ/フレームワークについては、
そのライブラリ/フレームワークのマスターを目指しにくいということだ。

次回からは、C# 2.0を使用して実際にManaged DirectX開発を行い、開発に当たって知っておくべき背景事情を中心に紹介していくつもりである。これを機会にC#DirectX開発を初めてみたいという方はご期待いただきたい。

C#DirectXもやってみたいと思いつついまいち使えてないので、激しく期待してますよ =)