K380はロジクール(グローバルではLogitec)が販売している見た目がチープで財布に優しいBluetoothキーボードである。かねてから気になっていたのだが最近近所のブックオフに行ってみたら美品の白いK380に安い値段がついていたので購入してしまった。
K380は2015年発売のようで、当初はlogicoolロゴだったが2018年にlogiロゴに変更されている( ロジクール、一部製品のパッケージを変更、ロゴもブランドロゴ「Logi」に - BCN+R )。僕が購入したものはlogiロゴなので比較的新しいもののはずだ…と思って調べたらそもそもオフホワイトの色が追加されたのが2020年1月なのであまり経年劣化が感じられない(変色などがない)のはわりと当然なのかもしれないのだった。
良いところ
- キーピッチが18mmで小さくキー全体も小さい
横幅が280mmを切っているのは素晴らしいことだ。 - デザインがかわいくて良い
キートップが丸いのはイヤな人はイヤだと思う。 - マルチペアリングが便利
僕は残念なことにこれまでマルチペアリングのBTキーボードを1つも持っていなかった。複数のスマホとPCがこれ1台で済むなら何て便利なのだろうかと思わざるを得ない。 - タイプ音がとても静か
本当に特筆すべき点がこれだと思う。
微妙なところ
- チープな割に重い
なんだか見た目と比べてずっしりと重い。 - 「使ってて嬉しい」と思うようなキータッチではない
決して悪いキータッチではないが、期待してはいけない。見た目通り、と言う気もする。 - Logicool Optionsというユーティリティでキーボードの設定を変更できるのだけど、この設定はキーボード側には記憶されない - つまりこのキーボードを使うあらゆるPCにこのユーティリティをインストールする必要がある。
UbuntuでのファンクションキーについてはUbuntu側の設定で対応できるっぽい
上にも書いた通り、買ってみて初めてわかったことだがこのキーボード最大の特長はキーを押したときに発生する音が異常に小さく抑えられていることだった。キーを押したときの音がとても静かなので、指がキーに触れたときに鳴る「チャッ」っていう音や、指がキートップ上を滑る「シャッ」っていう音のほうが気になってきてしまうくらいだ。
キータッチは普通のパンタグラフタイプで、少し固めである。こんな見た目のキーなのに、押したはずなのに押せていない、などが発生する頻度は非常に低く、使っててイライラしないレベルには到達しておりさすがロジクールだと思ってしまう。Raspberry Pi 400のキーボードがこれだったらどれだけ良かったことだろうか…
とはいえ円形キートップの欠点はある。キーとキーの間に大きなスキマがあるように見えて、一番近いところではキートップの山型部分同士のスキマは2.5mmくらいしかない。これが最近一般的なチクレットキーボードなら3mm、レッツノートSZ/SVあたりのキーボードでは4mmあるところが、K380はスキマが小さいために指がスキマを認識しづらいと感じる。また、円形キートップのためにその下のパンタグラフの大きさが円に内接する四角形より少し小さめとなっており通常のキーボードよりも小さくなってしまっている。これがキーのぐらつきを増やす方向に働いている気がする。
Ubuntuで使うときのTipsは下記のURLたちが見つかった。グローバルに販売台数の多い機械は問題への対処法も見つかりやすくていいと思った。一方でこのキーボードを分解修理したぜとか、改造したりしたぜ、みたいなのはほとんど見かけないので、どうもこのキーボードは分解や改造をしづらいのかなと言う気がする。
ロジクールキーボードK380でファンクションキーを単発動作 - 芽萌丸
keyboard - Pairing LOGITECH K380 in Ubuntu 20.04 - Unix & Linux Stack Exchange