シャープのLinuxマシン。409gクラムシェルでキーボードはそこそこの大きさ。5インチ1024x600の液晶。
前つかってたLinuxザウルスSL-C750(これは遅いこと以外非常によかった)と似た性格のものなのだが、それと比べてどうかというと
- CPUパワーは多分3倍以上、メインメモリは8倍。解像度は2倍。
- OpenPDAからUbuntuになって、ウインドウシステムがQtopiaじゃなくXになったので、普通にいろんなアプリが使えそう。GIMPとか。
- タッチパネルとは別にポインティングデバイスがある。これは素晴らしい。
- Firefoxが標準。これも素晴らしい。
- USB端子とかついてるので嬉しい
- ストレージがSDからmicroSDHCになった。最大1GB→16GB
- 大きく重くなった。120x83x23.2mm・250g → 161.4x108x24.8mm・409g
ポインティングデバイスがついているのは魅力的だが、「大きくなりすぎ」というところはかなりツラい。
マイク端子がないのもダメだろと思う。そしてストレージが少ないような気がする。
この大きさを正当化できるくらいキーボードとポインティングデバイスが使いやすいかどうかが結構重要な感じ。
PC Watchのコラムによればキーボードはいまいちのようだ。
全体的に少したわみ、キートップもグラつくのが気になる。キータッチはクリック感があり少し硬めだ。個人的には硬めが好きなのだが、このサイズのキーボードとなると、もう少しソフトな方が扱い易い気がする。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/nishikawa/20090827_310875.html
ポインティングデバイスは結構よさそう。
ポインティングデバイスとなる「OPTICAL POINT」は、指の動きに合わせてスムーズに反応する。筆者はこの方式のデバイスをはじめて触ったが、割と好印象だ。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/nishikawa/20090827_310875.html
ATOM Z520くらいを搭載したPCと比べてしまうわけだけど、
- PC-Z1のほうが安くて、多分電池が長持ち。でもCPUとチップセットとRAM以外の消費電力は原理的には違わないはずなので、USB外付けデバイスとか、液晶バックライトがどれくらい電気を食うかによっては、PC-Z1の優位性は随分薄れる。
- Cortex-A8とATOMの同クロックでのコアの性能はあまり変わらないような気がする。CPUパワー的にはATOM 1.33GHzのほうが随分上。しかしメモリバス幅が違ったりL2キャッシュ構成が違ったりしてコア以外の部分にも性能差があり、そのあたりで携帯端末向けのソリューションはPC用のATOM+SCHに水を開けられているはず。
- 内蔵の4GBフラッシュメモリがどれくらい高速か。普通に考えて16GbitのNANDチップが2枚あるいは32Gbが1枚入ってるだけだから、普通のモバイルPCのSSDと比べて遅いんじゃないかという気がする。
- mBook m1と比べて重いのはなんか悔しい。でもm1はポインティングデバイスがないし入手も面倒そうだ。
- Loox UとかWillcom D4とかと比べると電池の持ちが全然違うので用途で選べって感じなんだろうか。
大きさとかキーボードとか速度を見てみないと買うべきかどうかわからない。店頭でチェックしよう。