PSP go!はなぜ失敗しそうなのか

そりゃスライド機構つきの筐体にしたからである。


スライド機構のおかげで分厚く重くなってしまい、本来のUMD削減のメリットである小型軽量化が中途半端になってしまった。誰が40g軽くするだけのために1万円も高い機械を買うのだろうか? もしスライドじゃなく従来の形で薄さ10mmで135gだったら個人的にはかなり魅力的。機構がシンプルな分安くできただろうし。でも薄さ10mmにどう電池収めるのかは難しいような気もするし、大きく形を変えなきゃ新しさが出ないという話もある。


じゃあなぜソニーがそんなPSP go!を出そうとしているのか。明らかにポイントはMedia Goって奴だ。Media Goワールドを展開するためにやってる可能性はかなり高い。日本ではXアプリとかいうよくわからないやつがWalkmanのアプリになるみたいなので、たぶん日本は無視されてる。Bluetooth標準装備が重要ポイントになってるところからも、日米はとりあえずほったらかしにして欧州から攻める感じなんじゃないか(でも同じBTヘッドフォンをつけたまま電話もゲームもシームレスに使える必要があったりして、たぶんiPhoneのほうが便利)。


と思ってamazon.co.ukで値段を確認したりしてみたところ、iPod touch 32GBと同じ値段だったので微妙だと思った。なんせPSP go!はプロセッサパワーもRAMもNANDもtouchの半分以下で、解像度も低いしで、いまいち感が漂ってくる。


でもまあ欧州で失敗しそうかどうかは現地の雰囲気を見ないとわからない。Walkman Phoneがそこそこ流行っていて「俺の持ってるW890iと同じ管理ソフト最高!」とかいう雰囲気なのか、「いやいやWalkmanと同じでも意味ないだろ」とかいう話になってるのか。でもどちらにせよそっち中心の話だろうから日本では失敗しそうに見えて当然。