隠しといてあとでリリースするというやりかた

シナリオ“配布”という言い方で“あとづけでのサービス”を強調してるかのようですが、不幸にも「マジコンユーザーが追加クエストを出してしまった」という現れ方で、ROMのなかに全データがあらかじめ入ってることがバレてるんですよね。
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ネットゲームの「あとから配信」型だと、追加コンテンツを新規で作ったり、ばく大なデータをダウンロードしてもらったりで、いつまでたっても「開発」のお仕事が終わらない。しかし「ぜんぶ入り」型だったら、すでにコンテンツの制作は終わっていて、あとはロックを外すフラグをDSに送ってやるだけでいい。非常にコストパフォーマンスが良さそうですよね。

その一方で、マジコンを使う不届きもののおかげ(?)で、早くも“弱点”も露わになっている。ズルをした本人が先の展開が分かっちゃうだけでなく、そのバレが「すれ違い通信」を通じて他の善意の人たちにもバラまかれてしまう。そういう危険性が分かったのは今後のためになる収穫のはずです。

http://d.hatena.ne.jp/bigburn/20090908

そういうやり方はアーケードのROMだと結構よく使われてきたんじゃないかと思う。鉄拳とかBEMANIシリーズとか。BEMANIだとオペレータが隠しコマンドを入れることでその筐体の隠しフィーチャーを解禁できる仕組みで、その隠しコマンドがコナミから特定の時期にリリースされるという。

家庭用で、追加ダウンロードと言ってるくせに実はROM内にデータが隠されていたという話であればDreamcastの「サンバDEアミーゴ」の追加曲配信がたぶんそうだった。


鉄拳6の開発者の「キャラクターのアンロックは時代遅れ」『鉄拳6』は最初から全キャラが使用可能という話も気になるところ。


ドラクエ9がどういう状況なのか僕は全然わかってないけど、今ドラクエ9をやってる人と、2年後に買ってやる人とでプレイできる内容が結構違ってしまいそうだ、というところに微妙な不安があったり、「せっかくDSでROMで出してるんだから通信なんてなしにしてくれれば10年後にもちゃんと遊べていいのに」とかひねくれたことを思ってしまっている。