Silverthorneで倍精度浮動小数点演算がソフトウェア処理というのは本当なのかな

Silverthorneは今のIntel Atomプロセッサのコアなんだけど、気になる記事があった。

 こうした効率的な性能向上を図る一方で、バッサリと切り捨てた部分もある。それが、Atomにおける浮動小数点演算能力だ。ハードウェアとして実装されているのは単精度のみで、倍精度はソフトウェアで処理される。その理由は、Atomの用途(インターネット接続を前提とした携帯機器)では倍精度が必要となることはほとんどないからだ。不要なユニットを実装することは、無駄にトランジスタを消費することになり、それは消費電力とコストの上昇を招く。

http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/0808/25/news026.html

これを読んで最初のうちは「あ〜そうなのか…」と納得しちゃっていたんだけど、しばらく経って考えてみるとx86の命令セットで単精度のみをハードウェア実行して倍精度はソフト処理なんてことは簡単にはできないはずじゃないかということに気づいた。x86ではFPUデータレジスタに入るデータは必ず拡張倍精度になっていて単精度の浮動小数点演算命令なんてSIMDにしか存在しないんじゃないのか…?
仮に僕が知らないだけで実は単精度の演算命令が存在していたとしてもそれを既存のインターネットアプリが使っているとはあまり思えないし。考えられるのはSSE系の命令だけハード処理で、FPU命令はソフト処理だとか、あるいはなんかARMかなにかと混同されて間違った記事になってしまってるか。後者のような気がするけど。