玄箱PRO

敏子さんが夏休み中に何を思い立ったのか玄箱PROと1TBのHDDを購入して家に設置しDebianをインストールしていた。僕もアカウント作ってもらったので使えるようになった。


玄箱PROはてっきりARM926EJ-Sコアだと思っていた(だって起動メッセージにそう出てくるしさ)んだけど、

Marvell88F5182って ARM9にアウトオブオーダー拡張を追加したものだけど、白箱(XScale)より速く、玄箱HG(PowerPC G2+/266MHz)より遅いって感じだと思う。でもGbE論理内蔵なのでスループットは稼げるかもしれん。

http://linux.papa.to/?date=20070216#p01

という話で違うみたい。それにしてもアウトオブオーダー拡張ってスーパースカラーでもなけりゃ意味がないしそんな簡単に拡張なんてできんぞどうしているんだ、と思いさらに調べたところARM9コアがベースになっているわけではなく命令セットだけが互換のFeroceonというコアであることがわかった。


http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0520/spf03.htmに簡単な説明があるが

  • 命令セットに関する部分はFeroceonとARM11/XScaleが完全に同一。つまりSIMD命令もある
  • アウトオブオーダどころか、2命令同時発行スーパースカラで分岐予測もある。

ということ。相当パワフルなんじゃないかという感じだ。


どんなもんかと思い簡単に実行できそうなベンチマークとして姫野ベンチを見つけて実行してみたがどうにもよくない感じ。1MFLOPS出ない。浮動小数点ハードが使われていないんじゃないかな。GCCのオプションに"-mhard-float"を付けても結果変わらず。というか-Sを付けて出てくるアセンブリコードでは浮動小数点命令が出力されているので、それがソフトウェアエミュレーションされている感じ。なんかいまいちな結果だな。


まあfloatなんて使うことはないという話もある(昨今はそうでもないんだけど)ので整数演算の速度を機会があれば測ってみることにしようと思った。