SH906iを触ってみた。(タッチパネルのUIは)酷い出来だった。

でもこの端末はこれで売れるんだろうなとも思った。

いわゆるiPhoneスレでさんざん貶されてるyoutubeの動画だけ見て受ける印象はまだまともなほうで、触るともっと酷いことがわかる。

具体的には液晶を表にして折りたたんだときに出るタッチパネルメニューで「新規メール作成」を選ぶで操作していて文字入力画面に移動してしまうと、そこからはタッチパネルでは戻れない(それどころか全く操作できなくなる)。戻るためには一度筐体を開いて液晶を回転させて本体のキーを押して戻る操作が必要になるとか*1(間違っていたので修正しました。新規メールの画面ではメーラを終了するためのポップアップが表示されます。でも辞書で見出し入力に行ってしまったり、フルブラウザのフォーム入力画面とかに行ってしまったりすると戻れない)。そういうメニューがいくつかある。

画面を左右になぞればズーム、上下になぞればホワイトバランスを調整できるのも実に直感的だ。

http://digitallife.jp.msn.com/article/article.aspx/genreid=115/articleid=310666/

それが直感的だと思える感覚がわからん。いや、なぞってる最中に変化するなら(左右が直感的かどうかはさておき)調整はしやすいとは思うが、SH906iの場合は左になぞったら、なぞり終わった後に1段階ズームアウトするんだよ。それなら十字キーのほうがずっとマシじゃないか…。


写真をめくるエフェクトなんかいらねーんだよと思うんだけど、ああいうのを喜ぶ子供っぽいオトナたちが沢山居る。その癖にそこそこ操作性のいいソフトを作ってもそれとダメなやつとの区別がついていないし、それどころかダメなほうが(開発コストが安い・誰でも作れるという理由で)評価されたりする。


自分が偉くなって評価できる立場になればそういうのがマシになっていくかと思って頑張ってきたけど、今の組織では結局「偉くなる=自分が開発に深く関われなくなる」ので、いいものを作れる連中を育てつつ偉くなっていかないといけないんだけど、後輩をいいものを作れるように育てたとたんに組織変更で分離されたりするのを繰り返されると何のためにやってるのかわからなくなってくる。結局実際に開発をする人間がダメだったらダメなものしか作れないし、自分が直接手を下して全部を作り続けるわけにもいかないしなあ…


SH906iのタッチパネルについて「iPhoneと比べると」とかいう感じのことをよく聞くような気がするが、比べなくてもアレはダメだろ。比べて初めてダメだとわかる奴らばっかりだから、どこかからマトモなものが出てきたときに慌てることになるんじゃないのか。

*1:Bluetoothキーボードでは操作できるらしいが、それならキーボードつないでるときだけその状態になるようにしろよと思った