DeskMiniの筐体とIN-WINのセンスの良さ

ASRockのDeskMiniシリーズが話題である。最近新モデルが出て大ヒットしている。

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しかしこのDeskMiniの筐体は初代のものから何も変わっていない。フロントのパーツが変わっただけである。DeskMiniシリーズの初代が登場したのは2016年だから、4年間同じ筐体を作り続けていることになる。

僕はこの年初にこのDeskMini X300の前のモデル、DeskMini A300が安くなっていたので買ってしまった*1。買ってみて気づいたのは、このDeskMiniの筐体はどう見てもIN-WIN製であるということだった。いろいろなところの作りは、それまで使っていたIN-WINのPC筐体 IW-BQ656と酷似していた。そして極めつけはオプションのVESAマウンタキットがBQ656についているVESAマウンタと同じものであることで、DeskMini用として売られているVESAマウンタのくせに、筐体側の土台にはIN-WINのロゴが描かれているそのままなのだ。

 

僕が使っていたIN-WINのBQ656というmini-ITXケースは、初出が2010年だった。フロントパネルのデザインを変えただけとか、周辺にアルミの装飾をつけただけのようなモデルがいくつも発売されたけども、それ以外の部分は全く同じで型番だけが違う、というようなものがいくつか発売され、そのうちいくつかはまだ現役で売り続けられている。その前に使っていたBK623も2006年にデビューしてから随分な長寿モデルだった。

BK623も、BQ656も、このDeskMiniのケースも、一見、単体で見ればそこまで気合の入ったデザインではないように見える。しかし変化が早いと一般的に思われているPC業界で、10年も同じものを売り続けることができるのは相当にセンスがいい。長く使われるデザインこそが良いデザインだという観点に立てばBK623もBQ656もほぼ最高のデザインだったと言える。だからこのDeskMiniの筐体もいつまで同じものが売り続けられるのか楽しみでしかない。

*1:RAM以外のパーツは使いまわしができるし、そのころRAMはバカ安かったので、実質2万円くらいで小さい筐体に乗り換えることができることになったからだ