マストドンの場合、ファボやブーストはどんどん流れ去っていくので数字を追いかけるという感覚がない。
おはどん、とかくだらない書き込みに対してリアルタイムに星がつく。この程度がほどよい快感であり、もちろん個別のTootのページに行けばファボ数やブースト数を確認できるが、今のところわざわざ見に行く人はいないのではないか。
マストドン以前から一部の若い人たちのツイッターがこういう文化だった。とにかくどんな内容でもふぁぼられる。そんな状態になるとふぁぼ数はもうフォロワーの数を気にしているのと殆ど一緒である。「 #ふぁぼは既読」で検索するとそういうスタンスの層がある程度居ることがわかる。ただおっさんはその文化圏と接触することがこれまでなかった。ツイッターでは。
ところがマストドンにはLTLがあるのでそういう若い人たちがおっさんの「おはよー」とか「うんこ漏れた」とかのトゥートにふぁぼを付けてくる。これは多分これまでそんなゆるいツイッター世界と接触がなかった人たちには新鮮な感じを与えただろうと思う。でもそうだとするとそれは最初の頃言われていたマストドンは昔のインターネットの感覚、ではなくて単に10代、20代の若者の感覚というだけなのではないかという気がする。
各インスタンスのLTLがゆるいコミュニティになっていてそれぞれ特徴があるところが面白い、という話ではあるので、いまあるような「複数インスタンスの切替が簡単にできるクライアントアプリ」ではなく複数インスタンスのHTL/LTLを同時に俯瞰できるクライアントアプリを使うのが普通になってからが本番なんじゃないかな。でも今の流量を鑑みた場合それを快適に動かすのにどれだけのマシンパワーが必要なのかを考えるとちょっと怖い。