4Kとか960fpsとかスマートフォンに誰が求めてるの? みたいな話はあると思う。がんばってるのに技術の出口が微妙ってところで、O.R.B.Sをアーケードに送り出すときにガンダム(戦場の絆)にせざるを得なかった、のを思い出した。あれはあれで流行ったので結果良かったんだろうけどスターブレードファンとしては残念だったな。
4Kはともかく960fpsのカメラは撮像素子とDRAMとロジックが積層されたすごいもので、何とかして商品化する技術の出口を作りたいと思うのはわかる。今後撮像素子の全体サイズはあまり小さくならないとするとDRAMとロジックだけが小型化され、このチップの演算性能も上がっていく。
以前はISPという信号処理プロセッサが携帯電話のカメラには必須だったが、おそらくISP的なことはこの撮像素子に積層されたロジック部分で行うようになっていくはずだ。一方でAppleはスマホのメインCPU側にISPを統合してしまっている。
どちらに統合したほうがユーザメリットがあるか、ISPが過去通りの役割しかしていなければ、どちらでもいいんだけど、統合したことによってできることがどれだけユーザにとって普通のことになるかによって決まってくる。CMOSセンサとISPが統合されていると画質やトリック的な撮影に有利だし、一方でISPがアプリケーションプロセッサに近いとOSやアプリとの密な連携ができる。これはISPという領地を巡る覇権争いなのだ。