8歳の子供と風呂で話した話

毎日夜遅くまで仕事しているので基本的に平日は子供と会話することがあまりない感じになっていて申し訳ないと思う。休日は疲れて寝っ転がったりしている上に普通のリビングではすぐにゲームの話を振ってくるので「しらんがな」としか答えようがないことが多い。


しかし一緒に風呂に入ったときにはゲームの話はあまりせずに違う話をすることが多いような気がする。今日は携帯電話の話をさせられた。子供は携帯電話の電波アイコンの4GとかLTEとかの表示に興味を持っていた。



『ねえ。4GとLTEはどう違うの?』
LTEも4Gの一種だよ。父ちゃんの携帯には4Gって出てるかもしれないけど、それは携帯端末によってLTEって出るか4Gってでるかが違うんじゃないかな」
『3Gは?』
「3Gは4GやLTEより前から使えたやつで、今でも使えるので、3Gの基地局にしか繋がってないときは3Gって出るんだよ」
『なんでLTEと4Gで表示が違ったりするのかな?』
「4GはHSPAっていう方式なんだけど、もともと3.5Gって言ってたんだ。LTEは3.9Gって言ってた。でもあるときLTEじゃない3.5Gのことを4Gって言って売る人たちが増えてきたんで、3.5Gも3.9Gも4Gっていうことにしたんだ。単純に4Gっていうと、もともと3.5Gって言ってたやつのことかと思われるから、LTEって書いてたりするんじゃないかな」
『4Gの携帯は3Gには繋がらないの?』
「繋がるよ。もともと3.5Gとか3.9Gとか言ってたくらいだから、3Gの基地局しかないところだと3Gの方式で繋がって、LTE基地局があるところだとLTEでつなげにいくようになってる」
『2Gとか1Gはないの?』
「1Gはアナログ方式ってやつで、父ちゃんも使ったことないからよくわからないんだけど、データ通信はできなかったと思うよ。」
『1Gには繋がるの?』
「いや、さすがに1Gは方式が全然違いすぎてつながらないよ」
『じゃあ2Gは?』
「2Gは、日本と他の国で方式が違ってて、最近の携帯電話は、その他の国の方式には対応してるんだけど、日本の2Gにはつながらない」
『なんで違ってたの?』
「他の国は日本の東京みたいにたくさん人が居なかったんで、当時の標準の方式で十分だったんだけど、それは東京みたいに人が多い所ではうまく動かないと考えられたんで、独自の方式になっちゃったんだよ」
『じゃあ2Gと3Gでは電話できないの?』
「ああ、3Gの携帯電話が2Gの基地局と繋がらないってだけで、2Gの基地局と3Gの基地局はつながってるから、2Gの携帯は2Gの基地局と繋がって、それで3Gの基地局と3Gの携帯が繋がるから、電話はできる。でも3Gの基地局しかないところでは2Gの携帯電話は使えないんだ」
『台風とかが来て基地局が潰れたら携帯使えなくなるのかな』
「そうだけど、このへんだと、災害のときのために大きな基地局があって、いつもは小さい基地局がたくさん繋がって通信してるけど、電気が止まったりしたときはその大きな基地局がカバーしてくれて電話くらいは繋がるようになってるから安心していいよ」
『どれくらい大きいの?』
「15kmくらいの範囲を1台でカバーできるらしいよ。武蔵小杉のあたりにあっても川崎駅まで届くよ」 (あとで調べたら半径7kmでした)
『たとえば宇宙ステーションに基地局があったりしないのかな?』
「え。。宇宙ステーションはちょっと」
『宇宙ステーションから地球に届かそうと思ったらどれくらい強いやつだったらいいの?』
「えっと、普通の基地局は全部の方向に電波飛ばしてるけど、それだと距離が大きくなるにつれて広がっちゃって弱くなっちゃうんだ。宇宙ステーションの周りはなんにもないから、そんなところに向かって電波飛ばしても無駄なだけなんで、地球の日本のあたりを狙ってそこにだけ飛ばすようにして通信してると思うよ」
『へぇ… じゃあ月とかはどう?』
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『他の宇宙まで電波が届いたりするのかな?』
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急に宇宙の話になって困った。それにしても長いし、説明がうまくできなかったしちゃんと理解してもらえてるともとても思えない。