VAIO Phoneはなぜがっかりだったのか

そりゃいま一番売れてるボリュームゾーンの「ストライクゾーンど真ん中の、直球勝負のスマホ」とかいうコンセプトなんだからがっかりに決まっている。僕がらVAIOAppleのようなブランドにもとめているのは今のボリュームゾーンではなくて、次のボリュームゾーンになるべき製品だからだ。VAIO 505が出たときのボリュームゾーンは2.5kgくらいの12.1インチSVGAのフロッピードライブつきのダサいノートパソコンだった。そんなスペックで505が出てきてたら、いくらデザインが斬新でもダメだ。505はフロッピーなし、10.4インチSVGAで、しかもTillamookの発売直後にはノートPC最速のCPUをそこに積んでくるような製品だったからインパクトがあったんだ。さすがに今のVAIOでそういう専用設計はムリだとして、でもODMを使うにしても、いくらなんでも5インチHD液晶を選んだ時点でもうダメである。多少ズレたところは狙えなかったのだろうか。


たとえば液晶が4インチHDだったら僕にはかなり魅力的な感じに見えただろうし、5.5インチフルHDとかだったら僕は買わないけど今よりはマシだったような気がする。そこでなぜ5インチなんていうありきたりでつまらない選択をしてしまったのか…、本当にそこだけなんだ。