家電メーカにも家電が好きな奴たくさん居るよ

この話

では家電はどうかというと、友人にもけっこう大手家電メーカー勤務がいるが、洗濯機やテレビが好きだったから、という理由でその企業を受けた人を見たことがない。大半は「面白くないけど大企業で安定している(と思っていたから)」みたいな感じ。
サムスンがここまで成長したのは、「サムスンで仕事をする」ということが最高の憧れで、物凄いブランド力があったからじゃ無いだろうか。かたや日本の場合、「どうしてもシャープに入りたくて入りたくて、入ったら携帯作りたくてたまらなかった」というやつはいるのか?

http://www.landerblue.co.jp/blog/?p=4092

シャープが好きで入社して、携帯端末大好きな人ってシャープにはいっぱい居ると思う。それこそ携帯回線を一人で5回線持ってるとかそういうレベル。いまシャープや富士通Androidやってる技術者たちは間違いなくAndroidが大好きになっているはずだ。だからここで携帯を例に出すのは筋がちょっと悪いような気がする。


問題は「「サムスンで仕事をする」ということが最高の憧れ」みたいになっていないこと。シャープがザウルスで世界で最も進んだ携帯端末を作っていたときでも(たとえばMIザウルスのブラウザはシャープ内製で、Mozillaオープンソース化した直後に、もうそのJSエンジンがポーティングされて搭載されてたりしたと聞いている)、ガラケーでトップとってたときでも、世間の評判はドコモやトヨタ、そして医者や金融が最高で、シャープで働いていた技術者はいつも2流扱いだったじゃないか。
そういう状況だから誰でもシャープ社員になることが狭き門に全然ならなくて、だから誰でもシャープに入社できるような状態が続いてしまったってこと。それはシャープが悪いのか世間が悪いのか僕には断言しづらい。


もしかするとテレビはちょっと状況が違うかもしれない。正直僕がテレビを好きでもなんでもないので、あの出てきている商品がテレビが好きな奴らが作ったのかそうでないのか、どうにも判別しかねる。ただパナソニックでもソニーでもカメラは本当にカメラ好きが作ってるように思えて好感が持てるのは確か。