id:smallpineさんから返事いただきました。
高専についてはよくわからないんですよね
自分がはじめて女子率3%の世界に入ったのは高専入学時なので、さらに3年ほど遡るし、対象としても子供だったという違いがある。志望者向け説明会で、とある学科ははっきりと女子はご遠慮頂きたいと言ったりしてた*2。そういうことはみんな不思議に思わなかった、その頃。
http://d.hatena.ne.jp/smallpine/20070614
ああ、高専については経験していない(高校は普通の高校で男女共学だった)ので、僕の知らない世界ですね。大学で学科の同学年にひとりだけ居た女性は女子高出身だったんですが、その人とはあんまり仲良くなるキッカケがなかったので突っ込んだ話(当時どれほどのインパクトを受けたのかなど)は怖くて聞けませんでした。
「工業系の高校とかに行く女性は少ないもんだ」という印象は絶対当時からあったんですが、それは小山田いくの「星のローカス」っていう漫画*1に植えつけられた印象に違いないので、それもどうかと。
「女性だけの環境」ってどうなのかな
女性だけの環境
女性だけの環境を用意すると男性に影響を受けずに良い結果が出ると書いてありました。
http://www.geekpage.jp/blog/?id=2006/9/12
ってあるんですが、大学での教育をなんとかしたところで、やっぱりうまくいかない可能性っていうのはあると思っています。
具体的な例では、理学部のある女子大出身の方が、SE/プログラマーとして就職してきたことがあったんですよね。僕が勤めていた会社で数年前に。それまでは「周囲が男ばっかりの共学よりも女子大のほうが女性エンジニアの育成機関としてはむしろいいのかもしれないな」なんて思ったりもしていたんですが、ただ、2年くらい経ってみんな辞めちゃったんです。
理由は「職場に女性でモデルになる人がほとんど居ない。居るには居るけど超人的な人で、あの人みたいには自分はなれないと思う」という感じだったので、むしろ大学生の時点で男くさい環境に慣れてたほうがマシだったのかもという感じもあったりなかったりです。
その他
「本来なら....それでも来るというならそれなりの覚悟はあるのだろうな」的な覚悟の要求というのは、高専→大学→就職先と弱まった気がする。就職先に至っては全くないと言ってよかった。これは時代のせいか、選別の結果か、それとも運(校風・社風)か。
少なくとも就職先に関しては「女子率3%の大学でそれなりにすごしてきた奴なんだから、こんな男臭い職場でも大丈夫だろ」というのがあるんじゃないでしょうか。
まあその10年間くらいで時代が大きく変わったのかもしれません。なんせ僕が就職先を探しているときには「今年はアフォーマティブアファーマティブアクションで女性研究者を増やさないといけないので男性は採りません」と言ってくれた会社があったくらいですから。