MacBook air 11インチの感想

初期設定した項目のまとめなんかを書こうとしたがつまらないので飽きた。普通にトラックパッド(環境設定のトラックパッドとユニバーサルアクセスのトラックパッド)とKeyRemap4MacBookをインストールしてキーボードの設定をして、.bashrc/.bash_profile/.emacsを自分のものにしてXCodeEclipseなどを入れただけだからだ。

使う分には普通だ。普通すぎて何ら新しいことがないのだった。


いろんな人の騒ぎようからしてこの11インチMacBookは何か革新的なものを感じる何かなのかもしれないと思っていたが、実際に買ってみると全然そんなことはなく、例えばよく言われるスリープからの復帰速度なんかは、僕の感覚では白MacBook(late 2009)と何ら変わらない上に、たまに遅い時があり、むしろCF-J10のSSDモデルのほうが速いんじゃないのかと思ったりする。
これまで巨大なノートPCしか使ったことのない人にとってはこの大きさは革新的に感じるかもしれないが、これまで横幅250mm未満のPCばっかり使ってきた僕にとっては「横幅300mmって、やっぱり大きすぎるよなあ」という感じだ。普通11.6インチの画面のノートPCって言われて想像するのは横幅275mmくらい、大きくても280mmくらいのもので、例えばVAIO TXシリーズは272mmx195mmだった。それと比べてるとこの11インチMacBook airは300mmx192mmで、一回りでかいのだ。もう来年のプレゼンで、ジョブズが「MacBook airは軽くて小さくて最高のMacだったけど、まだ余計な部分があった」とか言って液晶の額縁部分とキーボードの枠部分をとっぱらって小さくするのが目に見えるようなデカさだ。


しかし細かいところの完成度はとても高い。スピーカの音質はいいし、照度センサーに応じて自動的に輝度調整される液晶やキーボードバックライトなんかはレッツノートには望めない装備で、あとは値段が安いことを考えるとこれはやはり素晴らしいマシンだ。iPhone4にしてもiPad2にしても、このあたりのAppleのプロダクトのすごいところは細かい部分の完成度と値段なわけで、これが、初代airのような荒削りだけどデザインだけが魅力、みたいなのとは全然違うレベルに到達している。Appleは最初のプロダクトは作りに適当感が感じられるが世代を経て洗練される度合いがすごい。


GeekBench 32bitをやってみた。4653だった。GeekBenchはCPUとメモリしか測らないみたいなので、このMacBook airみたいにSSD部分だけ異常に速いようなマシンでもチート的な数値がでなくて安心。で、それによればiMac(Late 2009)と同じくらいのパフォーマンスらしい。定格1.6GHzのCPUのマシンが3.06GHzのマシンと同じパフォーマンスと言われても俄には信じ難いわけだが本当のところはどうなのだろうな。