Dreamcastの話

Dreamcastがインターネット端末として失敗したのは、決して当時のネット普及率がどうこうなんて話じゃないんだよ。今みたいに無線LANがいっぱい普及しててもそれ以外のところが当時のDreamcastだったら使えないよ。理由は下記の2つ。

  1. ブラウザやメーラの起動遅すぎ
  2. 保存できるデータの容量が少なすぎ


1.については、マルチタスクじゃなかった上に、タスクを切り替えるたびにプログラムを毎回GD-ROMからシャコシャコ読み込んでたんで、どうしようもなかった。
ブラウザの起動に30秒かかって、それでサイトを見ていて、ああメールチェックしなきゃな、と思ったらまた30秒かかる、みたいな。

そして致命的だったのが2.だった。
保存できるフラッシュメモリの容量が128KBしかなかったんだ。インターネットから画像を落としてきても、それが128KBよりでかい画像だったら保存できない。当時でも100KBくらいの画像はごろごろしてた。1枚ダウンロードして保存するだけで全ストレージの8割が消費される。つまり手元に保存しておける画像は1枚か2枚くらい。メールもどんどんたまってくるけどすぐに溢れて消さないといけなくなる。そんな状態。使い物になるわけがないだろ。


だから、Dreamcastは失敗したけど、次のゲーム機がネット端末として成功するかもしれない、
という話はもちろんあって、でもそれはネット接続率があがってたとか無線が普及してたとかいう要因よりも、
それだけじゃなくて十分ネット端末として使えるだけのストレージが用意されてたからという要因の方が大きいんだと思うよ。


でも、当時に比べてネット接続率が上がってるから誰もネット端末を必要としていないので、据え置き型次世代ゲーム機Dreamcastと比べてネット端末としては流行らない可能性のほうが高いんじゃないかな。