http://barshideout.seesaa.net/article/2048165.htmlについて

この市場がケータイというクローズドな環境で独占的に形成されている

というあたりには異論はないけど、でもPCでのリッピングに対応した着うたフル携帯もauはかなり全面に押し出して売ってるわけで、そこは考慮に入れて欲しいと思った。

そして、

「音楽を持ち歩けるケータイ」はいくつか存在する。しかし、そのほとんどはキャリア・メーカーから「黙殺」(=使い方が詳細に説明されない、サポートがない、対応ハードを揃えるのが難しいなど不遇な立場に置かれる)されている。ふつうのユーザーでこの機能を活用できている人はごくごく少ない。端末の付加価値を大幅に高めるはずのこの機能に、なぜ注力されないかといえば、やはりユーザーを「着うた」市場に囲い込もうという思惑があるとしか言えない。

ってところは、やっぱりちょっと違うんじゃないかな。
だってもっと軽くて小さなシリコンオーディオが、ケータイで音楽聴くためにメモリカード買うのと同じくらいの金額で買えちゃうんだもん。PC使ってHDDに音楽をリッピングしてる人間なら、わざわざケータイ(シリコンオーディオと比べたらとんでもないほど大きくて重い)とケーブルでつながって音楽を聴くスタイルを選ぶはずがない。
だからこそケータイだけで完結する着うたが始まるまではケータイで音楽を聴く、というのがうまくいかなかったのだ。うまくいかないとわかっている機能に対してサポートをしたり対応ハードを揃えたりするのは間抜けであり、クローズだとかどうとかはあんまり関係ないんじゃないか?


耳とケータイがケーブルでつながっていることが今はディスアドバンテージにしかならないけど、それが解消されてしまったときには状況が改善されるかもしれないと思う。それはつまり、着うたフルで聴ける音楽がいっぱいケータイに溜まってしまって、結果的にケータイにはイヤホン挿しっぱなしという状態になったときだ。そうなるとPCでリッピングした音楽を両方聴ける機械は今ケータイしかないんだから、必然的にケータイで音楽を聴くようになるし、そしてPCからのリッピングがスムーズにできたほうが端末の売れ行きに繋がるようになるんだから当然そっち方面に力が入ってくるだろう。

ゲームもあるし音楽もあるしそのほかにもケータイから音を出すようなアプリケーションはいっぱいあるわけだから、今はまだみんな耳につけてるイヤホンの先はiPod(あるいはシリコンオーディオ)かもしれないけど、1年後にはみんなケータイからのイヤホンをつけてるかもしれない。


でも、それが本当に進んでしまったら、今の30gくらいのシリコンオーディオが絶滅してしまって、音楽を聴くときにはどうしても120gくらいのデバイスを持ち歩かないといけないってことになるかもしれない。そうなってしまって幸せなのかどうか今の俺には全然わからない。