大阪梅田のソニースタイルストアにXEL-1が置いてあった。普通に。
第一印象は「思ったより小さいな」ってことだった。これは厳しい。周りに32インチの液晶とかが置いてあると明らかにショボくみえる。薄さが3mmとかいうけど同じくらいの大きさのVAIO type Tの液晶もそれくらいの薄さなんじゃないかということを考えると別段すごいわけでもないし、視野角は今の液晶でも十分だと思っているし…。応答速度は確かに速そうだけど…。
えーっと冷静に考えよう。ELが液晶に勝っているところは薄さ・視野角・色再現性・応答速度・消費電力。薄さと消費電力以外はプラズマが液晶に勝っているところと似たような感じで、そして42インチとか50インチのプラズマがちっとも支持されていないところを見るとELは液晶の倍くらいまで価格が落ちてこないと結構厳しいんじゃないかという気がした。
とは言ってもデザインがちゃんと薄さを強調するデザインになっているところは素晴らしい。
これについては下記のように有機ELのインパクトはデザイン(の自由度をあげること)にあると指摘されていて僕もそう思う。
見て分かるように、このインパクトは一目瞭然である。シャープの液晶テレビは無骨でずんぐりとした印象を与え、有機ELパネルと比べるのがかわいそうなぐらいだ。この2台が同じ程度の値段で並んでいれば、液晶を選ぶ人はいないだろう。今回の展示でもっとも注目すべきところは、有機ELの驚愕的なきれいさではなく、それが実現にするデザイン上の差別化である。
http://d.hatena.ne.jp/LM-7/20070109/1168348389
が、しかしコントローラ部を分離させることで薄型化を図ったディスプレイは過去にも存在していて、たとえばSDM-N50とかSDM-N50TVなんてのはまさしくそういうタイプでやたらとカッコよい。しかもまさにそのSDM-N50が、そのソニースタイルストアのカウンターに(商品としてではなく情報表示目的として)置いてあるのである。そしてXEL-1を見た後でもSDM-N50のデザインはカッコいいなと思い、むしろN50のほうがカッコいいかも、みたいに思い、そして「これを今売ってくれたらいいのにな」などと思ってしまうのだった。なんかぜんぜん有機ELとは違う方向の話になってしまったが、とりあえずソニースタイルストアはXEL-1のデザインの素晴らしさを強調するためにSDM-N50を撤去すべきだと思った。